全日本鹿協会 Japan Deer Society

鹿ニュース(2018年2月6日~2月19日)

【利用】「猪鹿餃子」冷凍で商品化 商業科の9人開発-伊豆総高土肥分校-/静岡

 伊豆市の県立伊豆総高土肥分校から相談を受けた同市産業振興協議会が仲介し、同校商業科3年生9人が開発した「猪鹿餃子」が食品製造会社の東平商会により商品化。同市の特産品であるイノシシ肉とシカ肉を使用した水餃子の冷凍食品で、シカ肉の硬さが残らないようにイノシシ肉との配合バランスの調整や、肉を柔らかくするマイタケを使用等の工夫を重ね開発。ターゲットは土肥地区で増加傾向にある中国人旅行客。昨年の文化祭や市内イベントで販売しており、土肥桜祭りでは100食を完売している。パッケージも同高校生が考案しており、今後は業務用などの販路を模索する考えである。(2018/2/6 伊豆新聞 より)

 

 

【その他】シカ襲う野犬、人に危害も 京都・宇治周辺、捕獲おり設置

 昨年6月から7月に、京都府宇治市白川地域でシカを襲う大型犬が目撃された。人に危害が及ばないよう、最初に目撃されてから宇治署はパトロールを続け、府山城北保健所は目撃現場近くに捕獲用のおりや監視カメラを設置したが、その後も目撃され続けている。また、白川区の役員は昨年10月から、動物忌避効果がある木酢液入りの容器を、住民が通る道沿いに設置した。今年1月にもシカに噛みついているような中型犬が目撃されており、各自治体はポスターや捕獲用のおりを設置。目撃された犬が全て同じ犬かどうかは分かっていない。

(2018/2/6 京都新聞 より)

 

 

【被害】風蓮湖・温根沼 シカ食害、生態系に影響/北海道

 湿原、草原、干潟、森林などがあり、ラムサール条約や国・道の鳥獣保護区、道立自然公園に指定されている「風蓮湖・温根沼」。タンチョウやクマゲラなどの絶滅危惧種を含め約340種もの野鳥が観察されている。しかし、道内でも比較的積雪の少ないこの地域には、冬に多くのエゾシカが集まり、近年は植物への食害が発生している。ハマナスはシカの採食によって背が低くなり、花や実が付かなくなっている。また、植生が単純になったことで鳥の繁殖場所や餌となる昆虫などが減り、シマセンニュウなどの草原性の鳥が減少している。生態系を取り戻すために、エゾシカの積極的な個体数管理が必要となっている。

(2018/2/7 毎日新聞 より)

 

 

【対策】夜間銃猟を開始 2ヵ月で鹿100頭目標 和歌山県鳥獣害対策

 和歌山県の15年度のシカの生息数は推定5万4,000頭、シカによる農作物被害は5,500万円(過去最高)。被害軽減には年間1万7,000頭の捕獲が必要であることから、捕獲圧を高めるために、県は同年度より全国に先駆けて夜間銃猟を導入した。県猟友会で夜間銃猟ができる射手6人で、15,16年度には合計60頭を捕獲したが、16年度の捕獲数は合計1万6,000頭であり、目標を下回った。17年度は2,3月に、シカの生息密度が高い5カ所で射手7人で実施予定。100頭の捕獲を目標にしている。夜間銃猟の安全性確保のために、餌を置いて誘引する場所や、射撃位置を決め、後ろが斜面で流れ弾を防ぐようにし、猟場地区には日時を周知し、銃猟時は近接道路の通行止めを行っている。しかし、自治体や警察との調整に時間がかかり、開始が年度末になってしまっている。

(2018/2/9 日本農業新聞 より)

 

 

【利用】ジビエ利用 鹿が最多 食肉販売8割 16年度 農水省初調査

 農水省がジビエの利用量調査を初めて公表した。2016年度は、利用量1,283tのうち用途別にみると、シカ(食肉)が51.9%と最も多く、次いでイノシシ(食肉)26.7%、ペットフードとなり、約8割を食肉が占め、獣種ではシカが最も多かった。都道府県別でみると、北海道が503tで最も多く、次いで兵庫県117t、鳥取県63tとなった。ジビエ利用された野生鳥獣は8万9,230頭・羽で、うちシカは5万5,668頭、イノシシは2万7,476頭となった。食肉販売や食肉処理の代行など、食肉処理施設がジビエで得た金額は30億3,000万円で、うち食肉販売金額は28億9,300万円、シカは14億8,300万円、イノシシは13億7,100万円だった。政府は17年に、深刻な農作物被害の削減につなげるためジビエ利用量を増加し、19年度には倍増させる目標を打ち出している。

(2018/2/11 日本農業新聞 より)

 

 

【対策】シカと電車の事故を防げ! 「シカ踏切」を知っていますか?

 野生動物と列車の衝突事故は毎年起こっており、特に北海道や山間部で多い。北海道では毎年2,000件以上起こっている。衝突する動物にはクマやイノシシなどであるが、特に多いのがシカである。対策としては、徐行運転や警笛、柵の設置、シカの天敵であるライオンの糞の成分の散布、車両へのクッション設置、鉄分を求めてくるというシカの性質からシカ誘引剤の開発など、様々なものがあるが成果はあまり出ていない。そんな中、昨年近畿日本鉄道と京三製作所が開発した「シカ踏切システム」が注目されている。このシステムは、獣道がある程度決まっていることに注目し、シカの良く通る獣道にのみ超音波出力装置を設置し、列車が通る時だけ超音波を発するというもので、生態系を壊すことなく列車にもシカにも安全な装置である。実際に16年に近鉄大阪線で導入され、前年の17件から2件にまでシカの線路侵入を減少することができている。

(2018/2/12 ニコニコニュース より)

 

 

【利用】「イズシカ」電車運行 来月9日と16日 日本酒飲み放題/静岡

 今年で8回目となる「イズシカトレイン」が3月9日と16日に、伊豆箱根鉄道の駿豆線で走る。車内で日本酒が飲み放題でロースト肉や竜田揚げにしたシカ肉(イズシカ)も味わえる。2日間とも三島駅午後6時半発で、修善寺駅まで往復して午後9時12分に三島駅に到着予定。運賃、飲食代込みで3,980円、定員は各日90名、先着順。問い合わせは同社運輸課(055-977-1207)。

(2018/2/12 毎日新聞 より)

 

 

【その他】小田原でシカ被害の解決に向けたシンポジウム 生息状況の調査結果も報告/神奈川

 2015年度から神奈川県の助成により箱根山地のシカ生息状況の調査を行ってきたNPO法人「小田原山盛の会」が2月24日13時30分~17時30分に、「箱根山地シカ問題の解決に向けて~丹沢・箱根山地からみえてきたもの~」というシンポジウムを、小田原市内の「生涯学習センターけやき」で開催する。鹿の増加による影響は年々加速しており、稜線ササ食いや下層植物の劣化、農業被害が顕著になってきている。特に新植地では、樹皮・頂芽食いで成林が危ぶまれる事態となっている。シンポジウムでは現状の報告と、問題解決のための方法などについて議論する。当日の第1部は「箱根山地の現状報告」、第2部は「箱根山地シカ問題の解決に向けて」とテーマとした総合討論を行う。「小田原山盛の会」副理事の川島さんは、「今回のシンポジウムで多く方にシカ問題と箱根の現状を知ってもらい、有効な捕獲体制の確立を官民一体となって実施することに皆さんの理解と協力と」と呼び掛けている。

(2018/2/14 小田原箱根経済新聞 より)

 

 

【利用】鹿カツドッグが最高賞 全国ジビエ料理コン/北海道

 ジビエを日常の食材にアピールする目的で昨年始まった「ジビエ料理コンテスト」で15日、陸別町給食センターが出品した「鹿カツドッグ」が、給食アイディア料理部門の最高賞となる農林水産大臣賞を獲得した。このコンテストでは、国産のイノシシかシカ肉を使うことが条件であり、肉と他の食材との組み合わせ、盛り付け、ジビエに含まれる栄養成分、安全性などが評価される。陸別の鹿カツドッグは、シカ肉のロースまたはモモを使い、塩とこしょう、パン粉を付けて揚げたカツを、キャベツ、ニンジンを敷いたパンにのせて、みそベースのたれをかけたもの。出品メニューは同給食センターの所長を中心に調理員が考案、試作を重ねた。同メニューは3月中旬の町内学校給食に登場する予定。

(2018/2/16 十勝毎日新聞 より)

 

 

【対策】ニホンジカ鳴き声録音し、調査 白神で増加、生息範囲把握へ/秋田

 15日、秋田市の東北森林管理局で、白神山地世界遺産地域連絡会議への助言機関である科学委員会の会合が開かれた。森林や野生動物に詳しい大学教授ら科学委員8人と、連絡会議の関係者20人が出席した。遺産地域周辺でニホンジカが増加していることを受け、環境省は、雄シカが繁殖期の9月~11月に鳴き声を発して雌を呼ぶ習性を利用して、今年秋に集音器を設置して録音し、生息範囲を把握する調査を試験的に行う方針を示した。

(2018/2/16 秋田魁新聞 より)

 

 

【対策】「モバイルカリング」エゾシカ捕獲数減少/北海道

 釧路総合振興局森林室が1月下旬から厚岸、浜中両町の道有林で実施した、車両で移動しながら猟銃でシカを捕らえる「モバイルカリング」の成果が、今年度は捕獲頭数が12頭と過去最低だった。エゾシカによる森林の食害を防止するために行っているが、今年度は雪が少なかったことでシカが集まりにくく、捕獲数は前年の1/6と大きく減少した。

(2018/2/17 釧路新聞 より)