全日本鹿協会 Japan Deer Society

鹿ニュース(2018年7月10日~7月23日)

【対策】霧ヶ峰で忌避剤散布 高原植物の鹿食害対策/長野

 県は9日、諏訪市霧ヶ峰高原の車山肩で、ニッコウキスゲなどの高山植物のニホンジカ食害対策として、鹿が嫌う忌避剤の散布実験を行った。使用する忌避剤は、鶏卵を由来とする農薬で、植物や人体への影響はほとんどなく、食害や薬害の結果から、昨年11月に農水省から、高山植物などへの用途拡大が認められた。忌避剤をニッコウキスゲが咲き始めた1500平方メートルの半分の区画に散布し、実験前に設置した電気柵を撤去後、非散布区画との花芽の食害の差異を調べ、効果を検証していく。食害対策とともに、電気柵の設置と撤去の労力削減、景観上の配慮を目的としている。樹木用の忌避剤を高原植物に応用するための3年計画の実験で、今年はその最終年度となる。同日は、試験区域に自動撮影カメラを設置し、鹿の出没や食害状況も調べていく。散布は8月下旬までで2~3週間に1回行う。

(2018.7.10 Nagano Nippo Web より)

 

 

【その他】三種町にニホンジカ2頭 県版レッドデータブック「絶滅種」/秋田

 10日午後6時頃、県版レッドデータブックで「絶滅種」に指定されているニホンジカが秋田県三種町の房住山に現れた。同町の会社員男性が、職場から帰宅するため房住山近くを車で通った際、山腹にニホンジカが2頭いるのを見つけ、スマートフォンで撮影した。県自然保護課によると、雄と雌とみられる。

(2018.7.13 秋田魁新報 より)

 

 

【利用】捕獲鹿の肉有効利用促進 今冬料理コンテスト/長野

 県諏訪地域振興局は、観光振興・肉の消費拡大につなげるため、個体数調整で捕獲したニホンジカの肉を使った創作料理コンテストを今冬に開催する。来年の2月の開催を目指して、旅館や飲食店などに幅広く声をかけ、参加者を募る。諏訪地方には捕獲した鹿を食肉として販売できるようにする獣肉解体処理施設が7施設、鹿肉を含めたジビエ料理を提供する飲食店が少なくとも5店ある。県では信州ブランドの一つとして「信州ジビエ」を発信しており、ジビエ料理を目的に地方を訪れる観光客も一定数いる。また、諏訪地方には、仏教の伝来で殺生は罪悪として狩猟が忌み嫌われた時代にも、諏訪大社の「鹿食免(かじきめん)」を授かれば、狩猟も肉を食べることも許された歴史がある。林務課によると、諏訪地方のニホンジカ捕獲頭数は、ここ数年漸減傾向が続いており、2017年度の速報値は3,533頭で、前年度の確定値と比べ95頭減った。また、捕獲後の獣肉の利用は推計で26%程度にとどまっている。昨年度の鳥獣による農林業の被害額で、ニホンジカは約6割を占める3,608万円だった。

(2018.7.16 Nagano Nippo Web より)

 

 

【被害】北見中心部にシカ6頭出没 市「見ても大声出さないで」/北海道

 18日、北見中心部にエゾシカが出没した。親子とみられ、北見署や北海道猟友会北見支部などが警戒したが捕獲に至らず、市は注意を呼び掛けている。中心部でシカが目撃されたのは2015年ぶりで、午前5時半ごろから昼過ぎまで、北見北斗高や中央小のグラウンド、北見赤十字病院付近などで目撃された。

(2018.7.19 北海道新聞 より)

 

 

【対策】県が捕獲強化へ 囲いわなと銃猟検討 白神山地周辺で目撃相次ぎ/青森

 県は、白神山地周辺でブナを食い荒らすニホンジカの目撃が相次ぐ中、今年度から群れでの捕獲が可能な大型の「囲いわな」の設置や銃猟の実施を新たに検討している。昨年度、白神山地周辺で8頭の捕獲目標を掲げたが、成果はゼロだったため、対策強化を図ることとした。

(20178.7.18 毎日新聞 より)

 

 

【対策】道、12月から苫東で初のエゾシカ捕獲事業 出没増加し接触事故多発/北海道

 道は今年度、エゾシカの捕獲事業を苫小牧東部工業地帯(苫東)で初めて展開する。苫東の大半は狩猟捕獲禁止エリアだが、近年エゾシカの出没が増え、車との接触事故も後を絶たないため、駆除することを決めた。カメラ映像などでエゾシカの生態を把握し、有効な捕獲方法、規模などを検討した上、12月からの3か月間で作業を進める計画である。市環境生活課によると、苫東に生息するエゾシカは推定1000頭以上で、昨年度のエゾシカと車との接触事故115件のうち、28件は苫東で起きた。今年度も6月までの接触事故15件のうち3件が苫東で発生している。苫東は11年度から、ほぼ全域が補充捕獲の禁止区域となっているため、市はくくりわななどを用いたエゾシカの捕獲事業を強化している。また、従来エゾシカの有害駆除は市町村が担ってきたが、15年の改正鳥獣保護法施行で都道府県の加わることになり、鳥獣の保護区などでも捕獲可能になった。17年度から道による駆除を希望する地域について各振興局で1か所を捕獲事業地域にしており、今年度は苫東が選定された。道は事前調査のため、5月から苫東内に3台のカメラを設置しているが、早ければ10月にも約20台を増設する予定である。

(2018.7.19 苫小牧民報 より)