全日本鹿協会 Japan Deer Society

鹿ニュース(2018年11月10日~11月25日)

【被害】シカ衝突事故5年で最多 1~10月47件 国道44号に集中 

特に川口、湖南、酪陽 根室署が注意喚起/北海道

 1月~10月に根室市内で車とエゾシカが衝突する事故が47件発生。同時期の統計では2014年以降の5年間で最多で、昨年より12件増加。11月以降は特に事故が起こりやすくなるため、根室署は見かけたら徐行するよう注意を呼び掛けている。今年のエゾシカとの衝突場所は30件が国道44号で起き、川口、湖南、酪陽が特に多かった。1月10件、9月8件、10月12件が発生。今年は餌となるドングリの不作などで、餌を探すために道路を横断しているとみられている。

(2018.11.10 北海道新聞 より)


【対策】「ついで見回り」シカ害防止奏功 伊那の国有林/長野

 伊那市長谷・浦地区の国有林で、効率的にニホンジカを捕獲するため、8月末から治山工事の作業員が作業中に設置したわなを確認する「ついで見回り・通報」で捕獲されたシカが、計158頭であったことが、12日に分かった。捕獲目標の100頭を大幅に上回った。浦地区では、樹皮の食害などが深刻化し、上伊那猟友会に委託してわな猟を行ってきた。今回は同猟友会と地滑り防止工事をする宮下建設(伊那市)が協力し、猟友会員が作業道沿いにわなを仕掛け、同社作業員が見回り行い、わなに掛かったシカを見つけて猟友会員に連絡して捕獲する。南信森林管理署などは、猟友会の負担軽減やシカ害防止に効果があるとして、来年度も続ける考えである。

(2018.11.13 信毎web より)


【利用】外食店でジビエ利用拡大 振興協会が商談会でアピール/東京

 日本ジビエ振興協会は13日、都内で日本フードサービス協会が開いた「JFフードサービスバイヤーズ商談会」に参加し、飲食店でのジビエ利用拡大を呼び掛けた。全国各地で農作物を荒らす食害が深刻化する中、高タンパク低カロリーのヘルシーな食材として、ジビエに注目が集まっており、地域活性化も期待されている。商談会では、シカのミートボールやシュウマイ、イノシシのソーセージなどが出品され、訪れた食品業界関係者にジビエの魅力をアピール。同振興協会の藤木徳彦代表理事は、「ジビエを牛などに続く食肉として普及させるため、外食チェーンなどでの需要拡大が重要」と話している。全国の飲食店でジビエメニューが提供する「全国ジビエフェア(冬)」を、12月10日~来年2月10日まで開催。
(2018.11.13 産経新聞 より)


【その他】住宅密集地域でシカに発砲 鳥獣保護法違反疑い/広島

 広島県警は14日、住宅密集地域でシカに向けて散弾銃を発砲したとして、鳥獣保護法違反などの疑いで、同県安芸高田市の猟友会に所属する男性(64)と、男性に依頼した同市を書類送検した。容疑は、8月19日10時30分ごろに、同市吉田町常友の土手で散弾銃2発を撃ち、シカを捕獲した疑いである。用水路にある転落防止用のネットに引っ掛かっていたシカを捕獲するよう、市が男性に依頼した。同市は「重く責任を受け止め、同様の事案が発生しないよう適性に対応する」としている。

(2018.11.14 産経新聞 より)


【利用】名駅の飲食店街で「ジビエ・ヌーボー」 6店舗が愛知産ジビエ使った料理

 12日、名古屋クロスコートタワー地下にある飲食店街「チカマチラウンジ」内の6店舗で、愛知産のジビエを使った料理が楽しめる「ジビエ・ヌーボー」が開始。今回が初開催で、イベント担当者は「消費拡大のためにもおいしさをもっと認知してもらえるよう努める」と話した。ボージョレ・ヌーボーの解禁日に合わせ開催し、ボージョレ・ヌーボーや日本酒などに合うよう、各店が新開発した料理を期間限定で販売する。メニューには、猪スペアリブや鹿ハム鹿ロースの天ぷら、猪肉のジャーキーなどが出る。担当者は「ジビエの先入観を覆すような初心者にも食べやすい料理を用意したので、これを機に、おいしい食材として広がっていけば」と期待を込めた。12月15日まで開催されている。

(2018.11.15 名駅経済新聞 より)


【利用】シカやイノシシを味わう 59店舗参加しジビエフェスタ/和歌山

 12月から来年2月末まで、和歌山県内で捕獲されたシカやイノシシの肉料理のおいしさをPRするため、「わかやまジビエフェスタ」を開催。県内の飲食店や宿泊施設など59店舗が料理を提供。同フェスタは2011年度から毎年開催しており、今回が8回目。参加店舗数は昨年度比9店舗増。田辺・西牟婁では田辺市と白浜町、すさみ町の13店、新宮・東牟婁では串本町と古座川町の3店が参加。期間中に参加店でジビエ料理を食べて応募すると、抽選で20名に5千円相当の「わかやまジビエの詰め合わせ(シカ、イノシシ肉)」が当たる。

(2018.11.15 紀伊民報 より)


【対策】津山で新たなシカ捕獲法学ぶ 岡山や鳥取県の行政担当者ら参加

 14日、岡山森林管理署(津山市)は、新たなシカの捕獲法をテーマにした現地検討会を市内で開いた。食害に悩まされている岡山、鳥取、兵庫県の行政担当者ら約30人が、わなの仕組みや設置方法を学んだ。近畿中国森林管理局が森林管理署を地域別に分けて、昨年から検討会を始め、県内では初開催だった。市勝北文化センター(新野東)で座学を行い、担当者が同局管内の被害状況や傾向を説明した。ここ数年で開発された餌でおびき寄せ、獣道以外にも仕掛けられるわなが紹介された。今年の捕獲実績が多かった津川山国有林(奥津川)の林道奥に移動し、専門業者が実演しながらシカの生態やわなの機能を考慮した効果的な設置場所やえさの置き方を伝えた。

(2018.11.15 山陽新聞 より)


【利用】ジビエを身近に ハンター兼シェフ、東区で料理教室/静岡

 14日、新たな地域食材として注目されているジビエを使った料理教室が、浜松市東区有玉南町のJAとぴあ浜松本店で開かれた。ジビエの利用促進を目的に、県西部で農産品の販売活動をする8つの女性グループからなる連絡会である生活研究「西部」と県西部農林事務所が主催しており、連絡会の女性22人が参加した。天竜区春野町内で処理した鹿肉、地元産の野菜やきのこを使い、「鹿肉ミートソースあんかけ」と「鹿肉ローストのミカンソースがけ」を作った。講師はハンターでもあるイタリア料理店「ラ・カンティーナ」(磐田市)の後藤正哉シェフ(57)。「捕獲や血抜き、調理の仕方で臭みは解消できる。70度で火を入れると軟らかくなる」と、調理のコツを伝えた。

(2018.11.16 中日新聞 より)


【利用】県庁食堂メニューにシカ肉 期間限定、21日まで/高知

 高知県内で捕獲されたシカの肉を使ったメニューを、高知県などは21日まで本庁舎地下の食堂で提供。15日から狩猟が解禁されたのを機に、シカのジビエとしての魅力をPRする狙いである。メニュー内容は、シカ肉と豆腐で作ったハンバーグと、シカ肉のカツをご飯に乗せ、素揚げをして煮込んだ野菜を盛り付けて薬味などを加えた「高知家の鹿ダブル丼」。シカ肉は梼原町内の食肉解体処理施設から仕入れたものを使用。メニューを考案したのは、ジビエ料理専門家の西村直子さん。「高知のシカやイノシシは食性が豊かな山で育っているのでおいしい」と話した。鹿ダブル丼は1日20食限定で販売している。

(2018.11.16 朝日新聞 より)


【被害】エゾシカ食害後絶たず…登別の子ども農園収穫祭が中止/北海道

 2016年度の登別を含む西部地域のエゾシカの生息数は26万頭(前年度比1万頭減)で、個体数は年々減少傾向にあるが、登別市内では市民の生活圏内への侵入が目立っている。市内唯一の米作地である、ふれあい農園(千歳町)で、子供たちに稲作の指導をしていた今田健次さん(70)は、「せっかく子供たちが育てたイネの9割ほどが食べられた」と肩を落とした。農園では毎年、幌別中学校区の小中学校の子どもたちが稲作栽培を学習する場として利用。しかし、今年初めて食害により収穫祭が中止となった。「来年は電気柵を設置するなどの対策が必要」と対応を考えている。市は地元の猟友会と連携し、年間200頭を目標に駆除・捕獲をしている。昨年市内では、250頭ほどを駆除・捕獲しているが、市街地で銃を発砲できないなどの制限があり、市は市民や各団体に自主的な対策を求めている。

(2018.11.19 室蘭民報 より)


【対策】ニホンジカ捕獲推進 県鳥獣被害対策本部 市街地出没対策に力/群馬

 野生鳥獣による農林業や人的被害の軽減に向け、群馬県鳥獣被害対策本部は19日の会議で、2019年度の取組の方向性を確認。ニホンジカの捕獲を推進するほか、市街地に出没する鳥獣対策を拡充し、担い手の確保と育成を継続する。県の担当者は「農地周辺に出没するのを待って捕獲するには限界がある」と指摘し、農地に出没させないためにICT(情報技術)を活用するなどして森林内での捕獲に力を入れる。市街地出没時の対策としては、河川で伐木や除草をして移動経路を寸断するほか、市町村職員らを対象にした研修会を開催し、対応できる人材を育成する。銃猟の狩猟者を確保するために、2019年度に供用開始予定のクレー・ライフル射撃場(安中市)を、担い手確保・育成する拠点に位置付ける方針も示された。2017年度の野生鳥獣の農林業被害額は、5億6,522万円(前年度比7.3%減)で、過去10年間で最も少なく、シカの捕獲数は8,508頭(同2.0%増)で過去最多だった。

(2018.11.20 上毛新聞 より)


【被害】鳥獣被害 9年連続で1億円超/徳島

 シカやイノシシなどの野生動物による県内の農作物の被害額は、昨年度約1億1千万円で、9年連続で1億円を超えた。動物ごとの被害額は、シカが約3,900万円、イノシシが約3,820万円、サルが約2,230万円。県内では4年間で、シカ、イノシシ、サルを合わせて2万頭ほど捕獲しているが、農作物への被害を減少できていない。県消費者くらし政策課は「ジビエブームなどをきっかけに、若い人にも鳥獣被害に関心を持ってもらい、被害の防止につなげていきたい」と話す。

(2018.11.21 NHK NEWS WEB より)


【利用】「仲良鹿鍋」が最優秀賞 日田市でレシピGP昭和学園高と日田高/大分

 日田市の昭和学園高で、同市の獣肉処理施設で処理したシカ肉やイノシシ肉を使った料理の出来栄えとアイディアを競う、「第2回ひたジビエレシピグランプリ」があった。日田高と昭和学園高の8チーム30人が、「煮込み料理」に独自のレシピでチャレンジして、「仲良鹿鍋」が最優秀賞を獲った。シカ肉と日田梨を組み合わせるなど、それぞれのチームが工夫した料理を仕上げた。仲良鹿鍋は昭和学園高の2年生4人のチームが作った。4人は「食物アレルギーを気にせず、誰でも食べられる料理にできた」と話した。コンテストは市と市ジビエ推進協議会が18日に開催。最優秀賞の鍋は、12月9日に同市のパトリア日田で行われる「木と暮らしのフェア」で100食分振舞われる。また、年度内に小中学校の給食にも登場する予定である。

(2018.11.21 西日本新聞 より)


【利用】熱々シカ肉鍋に舌鼓 鳥獣対策協がジビエ祭り/静岡

 23日、下田市下大沢の大沢鳥獣被害対策協議会は、恒例のジビエ祭りを地元の集荷所で開催。住民にシカ肉料理を無料で振舞った。シカ肉のつみれと地場野菜をふんだんに使った鍋や、そぼろにしたシカ肉と卵の混ぜご飯をそれぞれ40食分用意。来場者は「肉が軟らかくておいしい」などと喜んで、次々とお代わりをしていた。

(2018.11.24 伊豆新聞 より)


【被害】県内、ニホンジカ目撃が急増 今年60件超、最高ペース/山形

 頭数増加が懸念されるニホンジカの目撃情報が、今年は過去最多の前年41件を上回るペースで推移していることが分かった。10月末の集計値は34件だが、現段階ではすでに60件を超えているとみられている。シカの生息拡大は生態系への悪影響が危惧される状況。山形市内では5月に市街地でも姿を現しており、6月には上山市古屋敷地区の林道で、幼獣を含む6頭の小さな群れも目撃された。7月には米沢市大平地区の杉林で猟友会が4頭を確認。県内で農業関係の被害は確認されていないが、水田で苗や稲を食べていたという目撃情報もあり、繁殖・定着が懸念されている。県は、2019年度にニホンジカを対象とする特定鳥獣管理計画の策定に着手し、被害防止を図る予定。県内では長く「絶滅種」だったシカに関する知識・理解を深めるため、同課は研修や講習にも力を入れている。27日には、県獣医師会、県畜産協会とともに、「県野生動物研修会」を開催し、麻布大いのちの博物館の高槻成紀上席学芸員が生態や問題点を解説し、県森林研究研修センターが県内の現状を報告。

(2018.11.25 山形新聞 より)


【対策】わなの捕獲状況無線で通知 大鹿村で実証実験/長野

 南信森林管理署は、無線通信でわなの捕獲状況を通知するシステムの実証実験を、下伊那郡大鹿村の大河原国有林で開始。わなの見回りは狩猟従事者の負担が大きく、効率化が課題だったため、ICTに関するサービスを手掛けるフォレストシー(東京)が提供する、野生動物捕獲通知システムに着目。同社独自の通信技術「LP-WAVE」は携帯電話の電波が届かない同国有林でも導入が可能と判断。動物がくくりわなにかかると、子機につなげた端子が外れ、中継機を介して親機に通信される仕組みである。7月に電波の到達試験を行い、親機1台と子機8台を購入した。11月初めに大鹿森林事務所に親機、地蔵峠に中継機、大河原国有林内に子機7台を設置し、運用を開始。親機は同事務所のパソコンと接続されており、わなの作動状況を確認できる。同署の渡邊修森林技術指導官は、「本格導入にはわなの数に見合った台数が必要だが、費用の問題もあるため現時点では実験段階にとどまる」と話し、「猟友会や食害対策協議会とともに取り組んでいきたい」としている。

(2018.11.25 長野日報 より)