全日本鹿協会 Japan Deer Society

鹿ニュース(2018年11月26日~12月9日)

【対策】獣害に「スーパーモンスターウルフ」を試験導入/香川

イノシシなどによる獣害を減らそうと、香川県は音と光で野生動物を追い払う装置「スーパーモンスターウルフ」を試験導入した。「太田精器」が、野生動物の天敵とされたオオカミを模して2016年に開発した。その鳴き声や散弾銃の発砲音など計57種類の音声を最大90デシベルで発し、目はLED光で赤く点滅。赤外線センサーが感知すると威嚇を始める。近年、市街地近くでもイノシシによる被害が目立ってきた香川県。「えたいの知れない動物」が、文字通り目を光らせる。(2018/11/27 毎日新聞より)


【利用】あまり知られていないけれど実力派。鞄工房山本

(株)鞄工房山本は、一貫製造体制でランドセルづくりを続け、間もなく50年を迎える。ランドセル工房が奈良県に移転して今年で10周年。その区切りの年に、ついにランドセル以外のアイテムを発売することとなった。まずは鹿革小物の小さなコレクションから展開するという。どれもシンプルで、モダンだけれど温かみのある商品だ。素材は宇陀市の藤岡勇吉本店による鹿革FUJIOKA DEERを使用。美しい発色と心地よい肌触りが魅力だ。(2018/11/27 ニコニコニュースより)


【利用】鹿活用を訴え東京で展示会―全日本鹿協会

都会の人に鹿肉や鹿皮を使った製品を知ってもらおうと、全日本鹿協会は26日、東京大手町のJAビルの農業・農村ギャラリーで、全国の作家などが鹿革で作った帽子、靴、アクセサリーや鹿肉ジャーキーなどの展示・販売会を始めた。27,28日には鹿肉ソーセージを使った弁当販売も行う。事務局は「駆除された鹿の多くが捨てられているが、資源として有効に活用できれば農村部の活性化にもつながる」と話す。(2018/11/27 日本農業新聞より)


【利用】愛知県奥三河産ジビエをイタリアンでご提供

 ジローレストランシステム株式会社は、11月28日よりリストランテ「マキャベリ新宿店」にて冬のメニューを期間限定で実施いたします。猪や鹿を使ったメニューは、ジビエに苦手意識をお持ちの方にもぜひ召し上がっていただきたい一品です。猪や鹿は、愛知県にある「奥三河高原ジビエの森」から直送しております。奥三河高原ジビエの森とは鳥獣類を加工する施設で、農作物への獣害対策も担いながら、ジビエの美味しさを伝えています。ランチメニュー、ディナーメニューにラインナップしております。(2018/11/28 PRTIMESより)


【利用】鹿肉、たたきとハンバーグで 飯伊の若手ハンターPR/長野

 飯伊連合猟友会の45歳以下の会員でつくるグループ「南信州hunter’s」が11月27日、県飯田合同庁舎で記者会見し、狩猟解禁に合わせジビエの流通を増やそうと、鹿肉の料理法として、たたきとハンバーグをPRした。この日は、グループでジビエ普及担当として活動する壬生さんが鹿肉の調理法について説明。ニンニクで漬けたロース肉を焼くたたきでは、家庭用の魚焼きグリルを使うといったこつも助言した。飯田下伊那産鹿肉のミンチ肉の販売価格は1キロ1000〜2500円ほど、ロース肉は同2500〜6000円ほど。肉のスズキヤ、阿智村ジビエ管理組合事務局、泰阜村ジビエ加工組合もみじやで取り扱っている。(2018/11/28 信濃毎日新聞より)


【利用】大分県が「ジビエグルメマップ」 50店紹介

 大分ジビエ振興協議会は、ジビエの料理店や販売店50店を掲載した「大分ジビエグルメマップ」を作製した。県は国が選定した「ジビエ利用モデル地区」の1つとして同協議会を立ち上げ、安全で良質なジビエの提供を推進している。マップ製作は「ジビエ県」でありながらこれまでほとんど流通してこなかったイノシシやシカの肉の利用拡大を目的としている。四つ折りA4判サイズ。料理を提供する22店、肉や加工品を販売する24店とインターネット販売の4店を掲載した。11月22日から掲載店舗、森との共生推進室、各地方振興局などで配布している。道の駅などでも配る予定で、県のホームページからもダンロードできる。(2018/11/29 大分経済新聞より)


【被害】白神山地、秋田県側緩衝地域にシカ初確認

 秋田県と青森県にまたがる世界自然遺産・白神山地の本県側緩衝地域内で初めて、ニホンジカ1頭が環境省東北地方環境事務所のカメラで確認された。人の手がほとんど加わっていない核心地域までは約650メートルの地点。シカは青森側から入ってきた可能性が高いという。シカの目撃数は年々増加傾向で、関係者は白神山地の原生的なブナ林などに影響の出る可能性があるとし、警戒を強めている。(2018/11/29 秋田魁新聞より)


【利用】生え始めシカ角 漢方薬に 鳥取大教授ら研究

生え始めのシカの角「鹿茸」に、コンドロイチンやコラーゲンが豊富に含まれているとする研究成果を、鳥取大の田村純一教授らがまとめた。駆除したシカの活用法をと、県が依頼。研究では骨化が始まる前の先端部に近くなるほど、コンドロイチンが豊富に含まれていることを突き止めた。含有濃度は最大で100g中6000mg近くに達したという。鹿茸は中国や韓国では漢方薬として珍重されているが、韓国で飼育するニホンジカの鹿茸と比較分析を行ったところ含有量などに大きな差はなく、田村教授は日本から輸出することもできるのではと話す。また清水准教授はコラーゲンについても調べ、鹿茸の組織重量の15~20%に及ぶことを明らかにした。人工皮膚を作るには牛の真皮のコラーゲンが使われるが、鹿茸のコラーゲンが牛のものと遜色ないことも確認しており、代用できる可能性があるという。今後はイノシシの研究に取り組むことも検討しているという。(2018/11/30 読売新聞より)


【利用】砺波の料理店がジビエカレー販売/富山

砺波市の「お食事処うえの」が県産イノシシ肉を煮込んだカレーに、イノシシやシカのカツをトッピングする「ジビエカレー」など新メニューを試作した。11月29日に同店で試食会を開き、12月7日から販売を開始する。メニューの開発には料理学校の総合カレッジSEOと砺波商工会議所が協力した。レシピのアイデアを出したSEOの瀬尾和子校長は「イノシシ肉のだし汁とカレーの味がよく合っている」と評価した。(2018/11/30 北國新聞より)


【その他】「ジビエの工場見学」など現場に遡って学び、楽しめる企画をご用意!

京都髙島屋、洛西髙島屋では、2019年1月2日より福袋を販売。心躍る体験ができる福袋を取り揃えます。

狩りから食までジビエを学ぶ〈鹿肉かきうち〉ジビエ食育夢袋

■価格:1名あたり 税込3,100円■人数:18名様限定(抽選)■応募期間:1月2日・3日の2日間■受付場所:京都髙島屋 1階ゆとりうむ特設コーナー、1階アネックス特設コーナー、洛西髙島屋 1階サービスカウンター横【内容】京丹波町の食肉処理加工施設「京丹波自然工房」の代表の垣内さんから、安心・安全かつおいしいジビエを提供するまでの過程や、ジビエを取り巻く環境について説明を受け、ジビエについて学びを深めていただきます。その後、プロが手がけるジビエ料理をご堪能いただきます。■実施予定日:2019年3月頃■場所:①処理加工見学→京丹波自然工房②ジビエ料理→京都市内レストランを予定(2018/11/30 DigitalPRPlatformより)


【その他】奈良の「鹿寄せ」始まる

初冬の風物詩「鹿寄せ」が1日、奈良市の奈良公園で始まり、観光客らがシカとの触れ合いを楽しんだ。県旅館・ホテル生活衛生同業組合奈良支部が主催。奈良の鹿愛護会の職員がベートーベンの「田園」一節を演奏するとシカたちが一斉に駆け寄ってきた。シカにはドングリが与えられ、観光客らはかわいらしいシカの姿に癒やされていた。9日を除く14日までの毎朝午前10時から実施予定。(2018/12/1 産経WEST より)


【利用】鹿肉・皮利用拡大をー東京でシンポ

全日本鹿協会は1日、鹿の有効活用について学ぶシンポジウム「鹿の資源としての持続的な利用のために」を都内で開き、ジビエや革製品、エコツアー、養鹿産業などについて専門の立場から講演し、利用拡大方策を探った。ディスカッションでは、ペットフードとしての活用やジビエによる感染症などについて議論された。シンポは。「鹿と人の共生全国大会」の一環で行われ、鹿革を使ったワークショップも同時に開催された。(2018/12/2 日本農業新聞 より)


【対策】里山の活性化へ新コース 県立大がシンポ/石川

 石川県立大の環境科学科に里山の保全や利用、地域振興を担える人材を育てる「里山活性化コース」が来年度から新設されることになり12月2日、コースを広く知ってもらおうというシンポジウムが開かれた。県立大では来年度からコース制を導入し、3学科7コースを設置。過疎・高齢化が進む里山や里海地域の活性化について様々な分野の知識や技術を学べるコースも新設された。シンポジウムではイノシシやシカなどの野生動物管理や緑の力を使って災害を防ぐグリーンインフラ学、自然エネルギー活用といった講義内容を説明。フィールドワークも充実させ、様々な自治体や里山里海保全活動団体との協働も重視する。(2018/12/3 朝日新聞より)


【対策】わなの獲物、メールで通知 NTTグループ開発/神奈川

イノシシやシカの捕獲用のおりに動物が入るとメールで知らせる装置の利用をNTTのグループ企業が広げようとしている。県内では秦野、伊勢原市内の農家などで利用されている。これまで携帯電話の電波が届くエリアに限られていたのを、無線と組み合わせて携帯のつながらない山中でも使える新製品を、来春をめどに売り出す。「鳥獣わな監視装置 みまわり楽太郎」と名付けられた、NTTPCコミュニケーションズの装置。利用料金は、わなの様子を撮影した写真が一緒に届くタイプが2年間で24万円、写真なしが同13万2千円。2年経過後は更新料2万円で1年間継続利用できる。(2018/12/3 神奈川新聞より)


【利用】冬季限定・国産ジビエ料理を自然食バイキング「はーべすと」

 (株)クリエイト・レストランツが運営する自然食バイキングの「はーべすと」では、料理研究家の河合真理氏監修の下、国産の蝦夷鹿やイノシシを使ったジビエ料理が楽しめる冬季限定メニューを2018年12月3日から提供しております。「北海道産蝦夷鹿」と「長崎県対馬産イノシシ」を素材を活かす「はーべすと」の調理法でお楽しみいただけます。・五香スパイス香る鹿肉の味噌焼き ・鹿肉のミートソースパスタ ・鹿肉のシェパードパイ ・イノシシ肉と雑穀のロールケール ・イノシシ肉のタイ風サラダなど(2018/12/4 SankeiBizより)


【被害】シカと列車衝突 JR津山線に遅れ/岡山

12月3日午後11時ごろ、JR津山線佐良山―津山口間で、岡山発津山行き普通列車がシカと衝突した。車両点検のため、一時運転を見合わせた。乗客約20人にけがはなかった。JR西日本岡山支社によると、上り2本が最大1時間10分遅れ、約50人に影響した。(2018/12/4 山陽新聞より)


【被害】乗客がシカ死骸の撤去作業 JR東、電車と接触で

JR五日市線で10月、電車とシカが接触した際、乗客に死骸の撤去作業への協力を依頼し、手伝わせていたことが12月4日、JR東日本への取材で分かった。野生動物に触れることによる衛生上の問題が出た可能性があるが、同社は安全は確保されており、適切な判断だったとし「今後は極力お客さまに要請することにならないよう努めたい」としている。パンタグラフを架線から降ろさないまま線路上で作業したが、機器類には絶縁措置がされており、感電の恐れはなかったという。JR東によると、10月18日、武蔵五日市発立川行き普通電車がシカと接触し停車。乗務員が車両の下に挟まったシカの撤去作業に当たったが手間取り、電車内のJR関係者を探したが見つからず、乗客に協力を求め、5人が手伝った。ゴム製の作業用手袋を渡しただけで、マスクや作業着などは着用していなかったという。野生動物は病原体を持つ恐れがあるため、接する際は長袖や長ズボン、手袋の着用で血液に触れないことが必要だ。山口大共同獣医学部の高野愛准教授は、血液に触れたり、体表にいるマダニに刺されたりして、ウイルス性の疾病になる可能性があると指摘している。(2018/12/4 日本経済新聞より)


【その他】元市職員に懲役4年求刑 紋別の収賄事件

紋別市などでつくる鳥獣被害防止対策協議会のエゾシカ捕獲用囲いわなの購入契約を巡り、販売業者に便宜を図った見返りに現金を受け取ったなどとして、加重収賄や詐欺などの罪に問われた元同市職員菅原豪被告の論告求刑公判が12月4日、旭川地裁であった。検察側は懲役4年、追徴金約98万円を求刑し、結審した。菅原被告は詐欺罪などについては起訴内容を認めている。判決は来年2月1日。起訴状によると、菅原被告は2014年に囲いわなの発注で指名競争入札を行ったかのように装い、受注した業者から見返りとして約98万円を受け取り、15年には知人の業者と共謀し、囲いわなの組み立て作業の費用などを水増しして市から約47万円をだまし取ったとしている。(2018/12/4 北海道新聞より)


【利用】下総中山に串焼き&ジビエの店/千葉

「串焼き小野田」が下総中山駅近くにオープンして3カ月を迎える。同店店主は40歳で会社を退職して出店の準備に取り掛かり、アウトドアの趣味を生かし、ジビエ料理というコンセプトを固めた。小野田さんは狩猟免許を持ち、定期的に仲間たちと狩りに行くという。外壁には所属する猟友会会長からオープン記念にプレゼントされたというイノシシのはく製、店内には小野田さん自身が仕留めた鹿の角が飾られている。ジビエ料理は「鹿バラ串」(210円)が最も人気だという。営業時間は17時~23時。日曜定休。(2018/12/4 船橋経済新聞より)


【対策】エゾシカ捕獲、わなで急増 江別市の鳥獣対策/北海道

江別市の鳥獣被害防止対策事業の中で、エゾシカの捕獲数が大きく伸びている。2016年度までゼロだった捕獲実績が17年度で19頭、18年度は11月末までで49頭に跳ね上がった。江別も道内の例に漏れず、エゾシカによる被害が他の害獣と比べ群を抜いて大きく、16年度では被害金額の66%を占める。野幌森林公園というエゾシカ生息地があり、銃の使用禁止区域も多く、市内の農家などの関係者は捕獲は難しいと半ば諦めていたという。しかし、市は14年度からシカ対策として「くくりわな」活用への転換を打ち出した。「市鳥獣被害防止対策協議会」で1基約8千円のわなを購入し、わな猟免許の取得を農家に促すなど、くくりわな猟実務者の増加もはかり捕獲数を上げた。市は今後も効果的な捕獲態勢づくりを進める方針だ。(2018/12/4 北海道新聞より)


【その他】梅乃宿 純米吟醸 ジビエ/奈良

奈良県葛城市 梅乃宿酒造「梅乃宿 純米吟醸 ジビエ」。酒が「ジビエ」を意識しているのが面白い。熟成香的樽香的菌類的な独特な香味が特徴的。旨みたっぷりで、酸は力強い。辛みがけっこう出ており、余韻は苦み。旨みと辛みと酸がよく出ており、しっかりとした味わい。瓶の表ラベルは、ジビエ料理の対象になっているイノシシとニホンジカの絵を配置。蔵のホームページでは「ジビエ料理をはじめ、しっかりとした味わいの肉料理や煮込み料理とのペアリングをお楽しみください」とジビエ料理をはっきり前に出している。(2018/12/5 47NEWSより)


【利用】シカ肉缶詰 鳥取のイタリア料理店が商品化

 鳥取市のイタリア料理店「ペペネーロ イタリア館」が地元産シカ肉の缶詰を完成させた。店の客6人が商品化に参加。クラウドファンディングからパッケージのデザインまで関わり、試行錯誤を重ねた。鳥取県はジビエのブランド化に力を入れ、平成25年から若桜町の食肉処理施設が稼働。28年度調査では県のシカ肉利用量は2位となった。料理人の木下さんは昨年9月から缶詰の構想を練ってきた。缶を開けたとき、香草が見えるように見た目にもこだわった。缶詰は2種類で、シカ肉を梨ジャムと赤ワインで煮込んだ「ブラッサート」、豚肉と合わせたミートボールをトマトソースで煮込んだ「ポルペッティ」。1188円で12月14日から販売。(2018/12/6 産経新聞)


【その他】狩猟の世界をリアルな漫画に

最近は狩りに挑む若い世代も増加。ジビエ料理ブームとともに、マンガの影響を指摘する声もある。『罠ガール』は、わな猟免許を持つ女子高生が友人とともに様々な罠を使って畑を荒らす動物を捕まえる物語。作者の     実家はコメ農家で、自身も鳥獣被害に苦しんだ末、わな猟免許を取るに至った実体験も反映されている。テレビアニメ化されている『ゴールデンカムイ』もその一つだろう。明治時代の北海道と樺太が舞台の冒険譚だが、ヒグマやトドなどの野生生物を狩り、アイヌ料理に舌鼓を打つシーンが登場する。『マタギ』は、秋田県北の山里で活躍した職業猟師「阿仁マタギ」が主人公。1970年代に発表された名作だ。そもそもブームの火付け役となったのは、2011年に連載が始まった『山賊ダイアリー リアル猟師奮闘記』だ。作者の岡本さんが愛用の銃を手に野山を駆けめぐる日々を描く。『罠ガール』と違って食べるための狩猟だが、実はマンガのために始めたという。ベテラン猟師の奥義や免許の取得方法なども解説し、狩猟のハウツー本のようだ。(2018/12/6 読売新聞より)


【その他】息災願い肉の争奪戦 君津・諏訪神社で奇祭/千葉

 鳥獣から農作物を守る願いを込めて行う神事「ししきり祭」が12月5日、君津市の諏訪神社で行われた。神事の最後に、食べれば無病息災の御利益があるという肉を奪い合う慣例があり、老若男女が争奪戦を繰り広げた。イノシシやシカを11月26日から10日間かけて狩猟し、最終日の12月5日に獲物を神前に供えたのが始まりとされる。農耕の神を祭る諏訪神社の信仰の一つで、少なくとも江戸時代には行われていたという。御狩祭(みかりさい)とも呼ばれ、県の記録選択文化財に指定されている。現在は鶏肉を使い、社家という神事に立ち会う家の主人がかみしも姿で肉をとりわけ神前に奉納。肉の入ったおけが社殿の外に運ばれふたが解かれると、待ち構えていた住民の争奪戦が始まり、おけはあっという間に空になった。(2018/12/6 千葉日報オンラインより)


【その他】E型肝炎、シカ生肉を食べた人が献血、輸血患者感染の報告も

 ウイルスに汚染されたジビエなどを摂取して急性肝炎を起こすE型肝炎の患者数が過去最多となっている。国立感染症研究所によると、2018年は407人。感染症発生動向調査が始まった1999年以降で400人を超えたのは初めて。シカの生肉を食べた人が献血し、その血液を輸血した患者がE型肝炎ウイルスに感染したケースも報告されており、患者報告数が多い自治体は警戒を強めている。日本赤十字社が「安全対策へのご協力のお願い」をホームページに掲載。輸血に使われた血液を提供した献血者が、献血の2カ月ほど前にシカの生肉を食べたことに触れ、ブタやイノシシ、シカの肉や内臓を生焼けや生の状態で食べた人について、「摂取した時点から6カ月間は献血をご遠慮いただく」としていた。(2018/12/7  Yahoo!ニュースより)


【その他】奈良のシカを大事にしよう 啓発ポスターコンクール

「奈良のシカ」の保護を呼びかける「第14回国の天然記念物『奈良のシカ』保護啓発ポスターコンクール」の入賞作品が、奈良市の県立図書情報館エントランスホールで展示されている。コンクールは奈良の鹿愛護会が全国の小学生を対象に毎年開催している。今回は「シカと共に生きる」「人と生きる奈良の宝」といったメッセージを添え、愛嬌たっぷりに描かれた作品が694点寄せられ、うち25点が入賞。県知事賞には、奈良学園小学校4年、荒井啓太さんの作品が選ばれた。入賞作品は、同館エントランスホール(9日まで)▽奈良市役所玄関ギャラリー(10~14日)▽同市美術館(来年1月8~17日)と場所を移して展示される。(2018/12/7 産経新聞より)


【その他】信州ジビエマイスター講座の受講者募集

 長野県林務部は、平成31年1月24、25両日に長野市の長野調理製菓専門学校で行われる信州ジビエマイスター養成講座の受講者を募集している。講座内容としては、シカ肉の部位別の特徴を講義したり、下処理の方法を実演したりするほか、衛生的な観点から加熱処理の重要性などを教授する。筆記や実技の試験も行われる。応募に当たっては、調理師や栄養士などの資格を有し、飲食店など食品にかかわる仕事に就いていることなどを条件としている。ジビエ料理をSNSなどで積極的に情報発信することも求めている。 (2018/12/7 産経新聞より)


【その他】写真展 狩猟場面生々しく/長野

 狩猟に取り組んできた東京の写真家、幡野広志さん(35)の写真展「いただきます。ごちそうさま。」が御代田町の浅間縄文ミュージアムで開かれている。ニホンジカやイノシシなどの狩猟場面を捉えた作品34点とシカの頭骨や角を展示している。12月24日まで。幡野さんは2012年に狩猟免許を取得し、鉄砲で野生動物を狙ってきた。しかし、昨年11月に末期がんが判明し、やめざるを得なくなったという。(2018/12/7 毎日新聞より)


【対策】高知県が「よさこいジビエコンテスト」アイデア募集

 高知県は、「よさこいジビエコンテスト」を企画し、捕獲した野生鳥獣を有効活用するアイデアを募集している。「商品開発部門」と、「ジビエ普及部門」の2部門あり、来年1月末まで受け付ける。商品開発部門はジビエを使った料理のレシピや、皮や角を生かした商品案を募集。普及部門は、イベント案を募る。審査結果は2月中旬に発表。両部門を通じた最優秀賞に7万円、各部門の優秀賞に各3万円が贈られる。県内在住者が対象。問い合わせは、業務を受託する南放セーラー広告(088・823・5607)へ。(2018/12/7 高知新聞より)


【利用】「鹿肉まん」いかが 根羽の観光施設が販売/長野

 根羽村の複合観光施設「ネバーランド」が「鹿肉まん」の販売を始めた。村産のジビエを活用し、信州の味を楽しんでほしいと考案。肉がぎっしり詰まっていて好評という。ネバーランドの解体・加工施設で村内で捕獲された鹿肉を下処理。1個250円で販売している。イノシシ肉を使った鍋やカツ丼なども試作中だ。中京圏からの観光客が多い土地柄、信州の南の玄関口から魅力を発信していきたいとしている。 (2018/12/7 信毎webより)


【利用】琉球絣と甲州印伝 初コラボ商品販売

沖縄県南風原町の琉球絣と南風原花織の職人3人でつくるユニット「NUNUSAAA」は12月7~12日、ゆいまーる沖縄本店で、琉球絣と山梨県の伝統工芸品・甲州印伝とのコラボレーション商品を販売する。甲州印伝は鹿革に漆で柄を表現する工芸品で、琉球絣とのコラボは初めて。琉球絣の魅力を広く伝え、知ってもらうことが目的で、8日には甲州印伝の伝統工芸士・山本裕輔さんによる漆置きの実演もある。(2018/12/7 琉球新報より)


【その他】獣害対策が障害者の仕事に/広島・岡山

地域課題の解決と障害者の工賃増を目指そうと、獣害対策に取り組む社会福祉法人が出てきている。広島県福山市の共働福祉会は、10月からイノシシ被害対策プロジェクトを開始した。きっかけは、敷地内にイノシシが出没し、防護柵を設置したことだった。県内で獣害が増えていることを知り、地域貢献で獣害対策に取り組むことを決意。就労継続支援B型事業で柵の設置、助成金申請の代行、各種情報提供などを行うプロジェクトを立ち上げた。立ち上げに際しては、國頭敬市・割石地区鳥獣被害対策協議会代表にアドバイザーを依頼。柵の設置方法などを学び、現場の監修役を務めてもらった。柵は障害者が扱いやすいメッシュ柵を主に使用。設置場所は畑や田んぼに限定し、危険が伴う山の作業はしない。岡山の金曜会は2013年から、イノシシの皮を使った名刺入れやペンケース、巾着などの製造を始めた。きっかけは、岡山県が獣害対策と障害者の工賃増という課題解決を目指すモデル事業で、イノシシ皮製品の開発・製造を行う「KIBINO」プロジェクトを立ち上げ、県セルプセンターから同会に打診があったことだ。現在は生活介護事業所「わくわく祇園’s」で、年間10頭分のイノシシ皮製品を作っている。今はまだ工賃増にまで結びついていないが、今後に期待しているという。(2018/12/7 福祉新聞より)


【対策】ソーシャル&ヘルシー国産ジビエシンポジウム

公益財団法人日本食肉消費総合センターは国産ジビエの周知と需要拡大を目的とした、話題の国産ジビエをもっと知ろう!!「ソーシャル&ヘルシー国産ジビエシンポジウム」を東京国際フォーラムにて開催した。第1部で基調講演を行い、日本ジビエ振興協会・藤木代表理事が「ジビエ振興の意義と取組みについて」、麻布大学・押田名誉教授が「ジビエの現状と今後の展望について」、農水省鳥獣対策室・尾室室長が「ジビエ利用拡大の推進施策について」専門的な見地から紹介した。第2部ではパネルディスカッションを行い、ゲストパネリストに女優の紫吹淳さん、パネリストとして東京国際大学・伊藤教授、和歌山鳥獣保護管理捕獲協会・北浦会長、岩手大学・品川名誉教授、京都大学・宮崎名誉教授、藤木代表理事を迎え、さまざまな意見交換がなされた。ロビーではジビエを使ったカレーやソーセージなどが販売され、来場者がつぎつぎと買い求めた。(2018/12/7 財形新聞より)