全日本鹿協会 Japan Deer Society

鹿ニュース(2019年1月26日~2月9日)

【その他】なぜジビエ振興協会はブロックチェーンで食肉管理するのか

日本ジビエ振興協会は食肉管理にテックビューロ社の開発したNEMベースのブロックチェーンである『mijin』を採用した。【ブロックチェーンとは】ビットコインの中核技術を原型とするデータベースで、ブロックと呼ばれる順序付けられたレコードの連続的に増加するリストを持つ。各ブロックには、タイムスタンプと前のブロックへのリンクが含まれている。理論上、一度記録するとブロック内のデータを変更することはできない。(ウィキペディアより)

 

 

食肉のトレーサビリティは基本的に台帳ベースで行われ、クラウドだけで管理しようとすると大型のサーバーを用意する必要があり、膨大な管理費用が発生してしまう。しかしこの技術を使えば、複数のパソコンで『台帳』を共有すればいいので、費用を抑えることができる。他の食肉とは異なりジビエ肉は既存の物流管理システムがなかったため、新しい技術を導入しやすかった。ハンターは個人が多いため、ガイドラインに準拠した流通ができるかどうかが課題となった。ブロックチェーンなら性質上、記録したデータにデジタル署名がされ真正性が担保され、さらにデータに誤りがないかネットワーク参加者が検証できる。つまり、ガイドラインに則していないデータは流通する前に弾かれる。改ざん不可能であるため、捕獲から消費者の口に入るまでの食の安心・安全が担保されるシステムが実現することとなった。(2019/1/26 coin7.jpより)

 

 

【対策】福井県猟友会に女性部会新設

 県猟友会に新設された女性部会の設立式が27日、福井市内の飲食店で開かれた。猟友会には現在、約860人が所属しているが、女性はわずか20人。部会を作って女性会員を増やすことで、狩猟の持つ武骨なイメージを変えたいという。式ではまた、参加した女性会員8人が1人ずつ紹介され、女性と狩猟のかかわりをテーマにした専門家による講演会も開かれた。5年前から猟を始めたという美容師の児玉さん(30)は、「狩猟に抵抗がある女性にも興味を持ってもらえる企画をこの部会で考えたい」と話していた。(2019/1/28 読売新聞より)

 

 

【その他】フラワーアレンジが楽しめるビッグな鹿

台湾のインテリアブランド〈ハオシデザイン〉より、森に佇む鹿をリアルに再現したオブジェ&フラワーベース《ディア × ベース》が登場。400,000円。お好みの切り花で鹿の角をアレンジできる。高さ111cmと等身大に近いサイズはインパクト抜群。FRP製で屋外でも使用可能だ。(2019/1/28 『カーサ ブルータス』2019年2月号より)

 

 

【利用】「祖谷の地美栄」が国産ジビエ認証 全国2例目/徳島

食肉処理施設「祖谷の地美栄(じびえ)」(三好市)が農林水産省の「国産ジビエ認証」を受けた。認証は京都府の「京丹波自然工房」に次いで全国2例目。「祖谷の地美栄」は、三好市やJA、森林組合や猟友会などでつくる市鳥獣被害防止対策協議会が2013年に開設した。東祖谷地区猟友会が対策協から委託を受けて、施設を運用しており、17年度にはシカ161頭、イノシシ6頭を食肉に加工した。今年度は目標の計300頭を達成できる見通しだという。精肉は市内のカフェやレストラン、宿泊施設などに提供しているほか、シカ肉ソーセージなどの加工食品の開発もしている。(2019/1/29 朝日新聞より)

 

 

【利用】道産ジビエの魅力発信 白い恋人パーク 1日からフェア

 石屋製菓は2月1日から、札幌市の観光施設「白い恋人パーク」内の飲食店で「北海道産鹿肉フェア」を開く。エゾシカ肉を使ったメニューを提供し、国内外の観光客に道産ジビエの魅力を発信しようと、初めて企画した。レストランとカフェの計3カ所で実施する。もも肉のステーキを乗せたカレーや、肩ロース肉をジンギスカン風のタレで味付けしたステーキ丼など計5種類を提供する。中庭のカフェで販売する、鹿肉のフランクフルトを挟んだホットドッグは持ち帰りも可能。一部メニューを除き3月末まで。(2019/1/31 北海道新聞より)

 

 

【利用】児童生徒、ジビエ味わう 度会町でシカ肉給食/三重

 三重県度会町の小中学校で1月30日、みえジビエのシカ肉を使った給食が振る舞われた。県内の学校給食へのみえジビエ加工品提供は初めて。「みえジビエ推進コンソーシアム」は普及促進を目的に、県と連携して供給体制の整備や新商品開発、PR活動などを実施。今回は取り組みの一環として度会小学校にシカカツ、度会中学校にシカコロッケ計約700食分を提供した。度会小学校の教室には関係者が訪れ、担当者がみえジビエについて説明。児童らは町長らと一緒に、シカのモモ肉を使ったシカカツカレーを味わった。(2019/1/31 伊勢新聞より)

 

 

【対策】シカの捕獲作戦始まる 設楽町の段戸国有林/愛知

 愛知県設楽町の段戸国有林で、ニホンジカによる樹木の食害が深刻化している。林野庁愛知森林管理事務所はシカ対策を2018年度の重点課題に掲げ、昨年4月、設楽町猟友会に捕獲駆除を委託し、これまでに11頭を捕獲した。8月には猟友会員に捕獲用のくくりわなを貸し出し、林道ゲートの解錠番号を伝えて車で随時入林できる制度をスタート。さらにICTハンティング装置もわなの近くに取り付けた。設置から1ヶ月で3頭を捕らえ、設楽町の「ジビエの森」で食肉に加工された。昨年暮れには4人の職員が狩猟免許を取得し、12月、くくりわなを25カ所に設置した。国有林内には豊川の源流があり、三河湾へとつながっている。同事務所は今後、水源涵養など森林の機能を維持していくためにも、職員の狩猟免許取得を進める予定とのこと。(20191/31 中日新聞より)

 

 

【その他】謎の旧人デニソワ人が作製? シカの歯ペンダント

 南シベリアのデニソワ洞窟で見つかったシカの歯を加工してつくったペンダントは、謎の旧人デニソワ人が作った可能性があると、ドイツのマックスプランク人類史学研究所の国際研究グループが、31日付の『ネイチャー』に発表した。グループは骨や歯、人工物の50の試料の年代測定を行い、デニソワ人は早ければ19万5000年前からこの洞窟に住んでいたこと、アカシカやヘラジカの歯のペンダントの製作年代は4万9000年前から4万3000年前であることなどを明らかにした。従来、装飾品の製造はホモ・サピエンスが始めたとされてきたが、デニソワ洞窟では彼らが当時生活していたと示す証拠が見つかっていない。(2019/1/31 しんぶん赤旗より)

 

 

【対策】ジビエ、狩猟の魅力 香美市で2/2講演や料理販売/高知

 2月2日、香美市農林課の主催で「香美市狩猟フォーラム」が、同市の健康福祉センター香北で開かれる。フォーラムでは和歌山県でジビエ料理の普及にあたるフレンチ・シェフ、更井亮介さんが講演。高知大学の狩猟サークルや高知商業高校生の発表もある。ジビエ料理店「ヌックスキッチン」、「べふ峡温泉」、料理を学ぶ専門学校生らの料理や、ジビエBBQ、シカ肉ドッグフードなどを全品100円で販売する。このほか、わなやジビエの解体を学ぶ教室も開かれる。(2019/2/1 高知新聞より)

 

 

【利用】シカ肉でタコライス 皆野高、9日販売/埼玉

県立皆野高の2年生がシカやイノシシの肉を使ったタコライスをつくった。肉にはスパイスを利かせ、レタスやトマトなどを盛りつけ見た目もこだわった。同高では2017年度に今の3年生が「激推 イノシカバーガー」を開発。18年度の2年生も第2弾を開発しようとアイデアを出し合いタコライスを作ることに。ひき肉にはシカ肉60%、イノシシ肉25%に、地元産の大豆「白光」を15%加えた。生徒たちは9日正午から、宝登山神社にある売店の店頭に立ち、30食限定で販売する。(2019/2/1 読売新聞より)

 

 

【対策】石鎚山系でシカ食害じわり 11日に西条でシンポ/愛媛

 県レッドデータブックにある希少植物が多い石鎚山系(愛媛・高知両県)で、シカの食害が広がりつつある。愛媛県内では南部や東部地域で深刻で、石鎚山系はまだ被害が少ないが、放置しておくと取り返しがつかない状況になる、との専門家の指摘を受け、対策の必要性を広く伝えるシンポジウムが11日、西条市で開かれる。県や西条市、愛媛大などは昨年「石鎚山系生物多様性保全推進協議会」を設立。高知・徳島県境の三嶺は食害で表土がむき出しになり、雨で土が崩れる被害も出た。シンポでは東京農工大大学院の梶教授が「ニホンジカの生態と生態系へのインパクト」、NPO法人西条自然学校の理事長が「石鎚山系におけるシカの歴史と現状について」の題で基調講演。希少植物の保全について、松井名誉教授ら専門家が議論する。(2019/2/1 朝日新聞より)

 

 

【利用】古座川ジビエの一般家庭向け「こころうたれる」シリーズ/和歌山

食肉処理加工施設「古座川ジビエ 山の光工房」は、一般家庭向け商品「こころうたれる」シリーズを、2月1日よりECサイトで販売開始します。・こころうたれるステーキ(鹿肉/猪肉) 2枚バジル味/ガーリック味/トンテキ味…各650円  ・こころうたれる焼肉(鹿肉/猪肉) 200g…各550円  ・こころうたれるボロニアソーセージ(鹿肉) 5枚…550円  ・こころうたれるコロッケ(猪肉) 5個…800円  ・こころうたれるハンバーグ(鹿肉) 2個…550円 このシリーズは、高品質でおいしいジビエ肉を気軽に食べていただき、お客様のこころを打ち抜きたいという想いから生まれました。(2019/2/1 アットプレスより)

 

 

【利用・対策】ジビエフェア開幕/宮崎

鳥獣害対策で捕獲されたイノシシやシカを活用しようと、県内36店舗で各店自慢のジビエ料理を楽しめる「みやざきジビエフェア」が1日、始まった。28日まで。県が初めて開催したもので、宮崎市の飲食店であった開幕イベントでは低温で30分焼いたシカ肉ステーキなど6品を約30人が味わった。昨年までに延岡市と西米良村で新たな処理加工施設が完成し、本格的な食用出荷体制が整った。「今年をジビエ元年に」との関係者の思いは、県民や観光客のハートを射止められるか。(2019/2/2 宮崎日日新聞より)

 

 

【対策】害獣駆除を地域おこしに ハンター募集/埼玉

獣害に悩むときがわ町が、対策に取り組む「地域おこし協力隊員」を1月から募集している。隊員は4月1日の着任後は猟友会メンバーの助手としてノウハウを学ぶ。募集対象は20〜45歳で、町に移住できる人。狩猟免許を持っているのが理想だが、なくても応募できる。既に県内都市部在住者や狩猟経験者から複数の問い合わせがあるという。隊員に期待されるのは捕獲のみでなく、ジビエとして事業化するための調査を行う。結果次第では、町が加工場の整備などに乗り出すという。隊員の募集は15日まで。(2019/2/5 毎日新聞より)

 

 

【利用】有害鳥獣素材にコンテスト/千葉

先月末から2月24日まで行われている「房総ジビエフェア」は4回目を数え、参加店舗も過去最大の60店に拡大した。ただ、さらなる消費拡大には解体施設の整備や高齢化が進むハンターの後継者養成などの課題の解決も必要となってくる。フェアに先立つ1月25日、千葉調理師専門学校で「房総ジビエコンテスト」が初めて開催された。県内外のシェフ3人が料理を披露し、会場では県が招いた「インフルエンサー」と呼ばれる強い影響力を持つSNSユーザーらが調理の様子や料理をカメラやスマートフォンで撮影する姿が随所で見られた。県内では今年度、6カ所目となる新たな食肉処理場が誕生したが、従来と同様に解体従事者が不足しており、十分な稼働率には達していない。昨年度にはイノシシ肉の出荷・検査方針を改正し捕獲場所における職員の立ち会いを不要とする手続きの簡素化も行ったが、農作物被害はここ数年4億円前後で推移している。(2019/2/5 産経新聞より)

 

 

【対策】シカ情報提供継続喚起を 白神山地地域科学委

第18回白神山地世界遺産地域科学委員会が5日、弘前市民会館で開かれた。委員を務める専門家らがニホンジカの目撃情報の減少に対する意見交換を行ったほか、関係機関が2019年度のニホンジカ対策事業計画などを説明した。県自然保護課によると、昨年12月20日時点でのニホンジカの目撃頭数は県全域で114件158頭(昨年度175件222頭)、白神山地周辺で15件17頭(同40件43頭)。今年度は昨年度の同時期と比べて減少した。また、西目屋自然保護官事務所が、昨年8月中に秋田県で4度撮影された雄1頭について、特徴的な斑点模様が共通して見られたとして同一個体の可能性が高いとする分析を説明した。(2019/2/6 陸奥新報より)

 

 

【利用】地元産ジビエで特別料理 郡上のレストラン/岐阜

郡上市のフランス料理レストラン「ももちどり」は、郡上やまと獣肉利活用推進協議会と連携し、地元産イノシシ肉とシカ肉を使った特別料理の提供を始めた。豚コレラによる風評被害が心配される中、あえてシシ肉を使うことでジビエの販路拡大を目指す。今月限定の料理は「郡上産鹿ロース肉と猪ロース肉ポワレ赤ワインソース」。パリで修業したシェフの自信作で、ランチとディナーのメイン料理として出している。県内では昨年秋、豚コレラが発生し、各地の養豚場に拡大した。国内での感染は二十六年ぶり。イノシシにも感染が広がったことから、岐阜、関、多治見、美濃加茂市など広範囲で狩猟が禁止された。郡上市は禁止区域ではなく、感染も確認されていない。(2019/2/6 中日新聞より)

 

 

【利用】高級感とポップな色使いがマッチした革財布

革の雑貨を展開しているブランド「OMNES」の、カラフルなハンドペイントが施された鹿革のお財布。ミニウォレットからロングウォレットまでさまざまな種類が作られています。はじめは鹿革の洋服を作っていた有限会社ワイ・アンド・ワイコーポレーションが、余り革まで残すことなく使いたいという思いから小物の制作を始め、ブランドを設立するに至りました。本革というのはどうしてもキズや色ムラといった個体差が生じてしまうもの。表面を彩るポップなペイントなどの加工は、それらをカバーし、多くの人々に受け入れられる製品にするために施されているのだそう。ハードケースタイプやポシェットタイプ、手帳型のスマートフォンケースも展開しています(2019/2/7 シュアーズより)

 

 

【その他】ジビエに合う日本酒いかが 三芳菊酒造/徳島

三好市の三芳菊酒造は、ジビエの料理に合う日本酒「ジビエ ヌーベルヴァーグ(「新しい波」の意)」を造った。「祖谷の地美栄」のジビエソーセージとのセットにし、都内の百貨店などに売り出したいとしている。イノシシ肉用の「TUSK」と、シカ肉用の「HORN」の2種類で、英語で牙と角を意味する。1月下旬の「第5回日本ジビエサミットin徳島」の開催を機に企画。昨年12月中旬に仕込み、サミット来場者に提供した。ラベルにはシカとイノシシのほか、ヌーベルヴァーグと総称される1950~60年代の革新的なフランス映画で脚光を浴びた女優2人がそれぞれ描かれている。2月23日に三好市で開かれる四国酒まつりに合わせ発売予定。(2019/2/7 徳島新聞より)

 

 

【利用】「NY NOW」に京鹿の子絞振興協同組合が初出展

 インテリアと雑貨の見本展「NY NOWがニューヨークのジャビッツ・コンベンションセンターで2月3日から6日まで開催された。当展示会は年に2回開かれ、ギフト用品、日用品、デザイン雑貨などを幅広く取り扱う。規模は北米最大で毎年世界各地から多くのバイヤーが訪れる。今回、日本からは京都の伝統技法「京鹿の子絞」の関係社9社が初出展。出展社のひとつである鹿皮の絞り染め商品を扱う「いづつ」の山田さんは「アメリカでは光沢感がある素材も人気があることが分かった」と話した。(2109/2/7  ニューヨーク経済新聞より)

 

 

【対策】「平成30年度鳥獣対策優良活動表彰」受賞者決定

農林水産省は2月6日、「鳥獣対策優良活動表彰」の受賞者を発表した。 ▽農林水産大臣賞(被害防止部門・団体)→川島区有害鳥獣対策委員会(長野県)集落の住民全員が参画する体制を構築し、行政や大学と連携したICTの活用や柵の見廻りの徹底、女性向けの研修会や「川島区立野生鳥獣被害防衛短期大学」での研修会による人材育成など、総合的な被害対策を実現した。 ▽農林水産大臣賞(捕獲鳥獣利活用部門・団体)→エゾシカ食肉事業協同組合(北海道)従業員向け講習会の開催などで、HACCPや北海道のエゾシカ肉処理施設認証を取得し、高度な衛生管理を徹底した。また、ネットショップの開設や生協向けなどの販路を開拓し、エゾシカ肉の安定供給体制を牽引した。(2019/2/8 農業協同組合新聞より)

 

 

【対策】大磯町生沢・寺坂地区住民が獣害対策で意見交換/神奈川

 有害鳥獣による農作物の被害をなくそうと、2月3日に大磯町の寺坂老人憩の家で鳥獣害対策講習会が開かれ、今年度の対策重点地区である生沢と寺坂地区の住民が参加して意見交換を行った。大磯町では近畿中国四国農業研究センターの元鳥獣害研究チーム長を講師に2015年度から講習会を開いてきた。今年度から生沢・寺坂地区が新たに県の重点取組地区に指定されたため、6月から県と町、住民による全6回の連続講習会を開き電気柵の正しい設置方法や獣のひそみにくい環境づくりなどを学んできた。最終回の今回はこれまでの講習内容を振り返るとともに、井上さんの講演や参加者による話し合いが行われた。(2019/2/8 タウンニュースより)

 

 

【利用・対策】ジビエ料理コンテスト受賞者決定

 日本ジビエ振興協会は、「第3回ジビエ料理コンテスト」を実施。農林水産大臣賞をはじめ各賞の受賞者が決定した。今回は93件の応募があり、昨年末レシピの書類審査や実食審査を実施。1月25日に開かれた「第5回日本ジビエサミットin徳島」で表彰があった。【農林水産大臣賞】「鹿肉のビビンパとスネ肉のスープ」上屋薫里氏(岐阜県) 【農林水産省農村振興局長賞】「山の幸 鹿焼売 鹿汁あんかけ」小倉英隆氏(宮崎県)【一般社団法人日本ジビエ振興協会代表理事賞】「鹿肉のクスクス」木戸悠輔氏(宮崎県)。受賞者考案のレシピは第3回ジビエ料理コンテスト結果で見ることができる。(2019/2/8 農業協同組合新聞より)

 

 

【被害・対策】南ア・仙丈ヶ岳 防鹿柵撤去試験「失敗」 再設置へ

南アルプス・仙丈ヶ岳でニホンジカの食害対策に取り組む「南アルプス食害対策協議会」は、昨年7月から試験的に行った侵入防止ネットの一部撤去について、「シカの食害の圧力はまだ高く、試みは失敗した」と結論づけた。今年は再び防鹿柵を設置し、保護に当たる方針という。6日に伊那市で行われた活動報告会で明らかにした。取り組みは、2008年の防鹿柵設置から10年が経過して、植生がある程度回復し、山域でのシカの捕獲が進んだことから実施。仙丈ヶ岳の馬の背ヒュッテ周辺で、昨年7~10月に防鹿柵を張っている12か所のうち、希少植物が少ない1か所の設置を見送った。昨年8月に現地を確認したところ、シカが好むセンジョウアザミに大きな食害が確認され、ミヤマシシウドにも食べられた痕跡が見つかった。他の山域ではシカの被害が少ないバイケイソウにも被害がみられ、シカの足跡が多数確認されたという。将来的な完全撤去も見据えた全国の先例的な取り組みだったが、同協議会から調査を委託されている信州大学の渡辺教授は「『柵をいつまで張り続けるのか』を考えてきたが、シカ柵は張り続けなければいけないというのが結論」と話した。(2019/2/8 読売新聞より)

 

 

【利用】給食に「シカ肉鍋」 地元の高校生が考案/大分

 ジビエに親しんでもらおうと日田市の前津江小と前津江中の給食で6日、市内高校生によるジビエレシピグランプリで最優秀賞を獲得した「仲良鹿(なかよしか)鍋」が提供された。レシピを考えた昭和学園高生が「仲良く食べて」と願いを込め名付けた。要食物アレルギー表示の、卵や乳などの「特定原材料」7品目を使わない工夫をしている。鍋は8日にも旧日田市内の小中学校と日田支援学校の給食で登場した。(2019/2/9 西日本新聞より)

 

 

【利用】県産ジビエ味わって/鳥取

 鳥取県は2月、県内の飲食店や東京都内のレストランなどで県産のジビエを使用した料理を提供する「とっとりジビエフェア」を行う。飲食店や旅館など34店舗が対象で、6日から28日まで。各店舗で、ぼたん鍋や、シカ肉をふんだんに使ったカレーなどのジビエメニューが楽しめるほか、倉吉市の白壁倶楽部ではローストしたイノシシ肉、鳥取空港内の「アジアンリゾートラウンジ陶庵」では、シカ肉のハンバーグ丼を提供する。料理注文時に所定の用紙に押印されるスタンプ1個を1口として、住所、氏名、料理の感想などを書いて投函すれば、抽選で30人に5000円相当のジビエの加工品などが当たる。都内では1日から、「ミシュランガイド東京」で星を獲得したレストランなど計15店舗で、県産ジビエを使用したオリジナルメニューを味わえる。(2019/2/9 読売新聞より)

 

 

【利用】飲食店、中高家庭科教員が勉強会参加 福岡市の専門学校で/福岡

 ジビエ料理をさらに広めようと、飲食店関係者や中学・高校の家庭科教員を対象とした勉強会が6日、福岡市中央区の中村調理製菓専門学校であった。50人が参加し、同学校の教授がシカとイノシシの栄養について説明し、参加者は調理法などを学んだ。県畜産課によると、2017年度の野生鳥獣による県内の農作物被害額は全国ワースト2位。県は被害低減のため、ジビエの消費拡大に取り組んでいる。(2019/2/9 毎日新聞より)

 

 

【対策】君津市、ジビエ振興に力/千葉

 君津市はジビエの振興に力を注いでいる。獣肉処理加工施設が市内に三つもあり、うち公設民営の施設は冬季限定メニュー用として東京都内の外食企業にイノシシ肉を出荷、高い評価を得ている。昨年4月から毎月1度開催している「狩猟ビジネス学校」は来年度も継続予定。1年をかけて、わなの設置法や鳥獣の解体、ジビエの流通の仕組みなどの専門知識を学ぶ。受講者にアンケートをしたところ、講座内容は大好評で、「君津市に移住したい」との回答が複数あったという。また、市は地元でのジビエ料理の普及を目指して13、14の両日、飲食店などを対象に専門調理師によるイノシシとシカの肉を使った調理講習会を開く(2019/2/9 朝日新聞より)

 

 

【その他】伊豆箱根鉄道、2019年も駿豆線で「日本酒電車イズシカトレイン」運行

伊豆箱根鉄道は2019年3月15日と3月20日、伊豆市の地酒と、伊豆の鹿肉「イズシカ」を使った料理を堪能できる「日本酒電車イズシカトレインⅨ」を運行する。車内で日本酒や焼酎、ソフトドリンクが飲み放題で、イズシカのロースト、イズシカの竜田揚げなどのジビエ料理が提供される。料金は税込1人4,500円で未成年は乗車不可。行程は、三島駅を出発し修善寺駅に到着、折り返し修善寺駅を出発し、三島駅に戻ります。参加を希望する場合、ウェブまたはコンビニエンスストアのローソン、ミニストップの店舗にある端末「ロッピー」で手続きできます。申込期間は2月12日から3月14日で定員は各日100名。(2019/2/9 レイルラボより)

 

 

【利用】ジビエを味わい森林を救おう 山梨のレストラン

山梨県富士吉田市に昨年夏オープンした「Urban’s camp」。町でキャンプ気分とジビエを味わえるオーガニックカフェ&レストランだ。富士山レンジャーとして国立公園のパトロールに当たっていた尾又さんが、2015年ジビエ専門のワインバルをオープンし、昨年、富士山の麓に移転した。山梨のジビエといえば鹿の肉。ジビエカレーなどのこれまでのイメージを覆すもので「山梨県産ジビエ色々盛り合わせプレート」には「煮込んでいない鹿肉」がたっぷり。他にもステーキやパスタなどジビエを使ったメニューが豊富だ。県は昨年度から「やまなしジビエ認証制度」を開始。これは厳しい衛生管理・処理を行っている鹿食肉加工施設を「やまなしジビエ施設」と認証するもので、同店は富士河口湖町と北杜市明野町のやまなしジビエ施設から肉を仕入れている。(2019/2/9 SankeiBizより)