全日本鹿協会 Japan Deer Society

鹿ニュース(2019年2月10日~25日)

【その他】伊豆箱根鉄道、2019年も駿豆線で「日本酒電車イズシカトレイン」運行/静岡

 2019年3月15日と20日に、伊豆箱根鉄道は「日本酒電車イズシカトレインIX」を駿豆線で運行する。この列車では、日本酒「萬燿の純米吟醸」や焼酎「鬼の念仏」、ソフトドリンクが飲み放題で、イズシカのローストや竜田揚げ、イノシシの生ハムなどが提供される。お土産として伊豆市の地ビール醸造会社ベアードビール製造の「わびさびジャパンペールエール」が進呈される。料金は1人税込み4,500円。未成年は乗車できない。行程は、三島駅を18時30分に出発し修善寺駅に19時35分に到着、折り返し19時57分に修善寺駅を出発し三島駅に21時1分に到着する。参加申し込みは2月12日から3月14日だが、定員である各日100名に達し次第、受付を終了する。「ローソンチケット」でチケットが購入できる。

(2019/2/9 レイルラボ より)

 

 

【その他】ホルンの音色にシカもうっとり? 奈良公園で「鹿寄せ」/奈良

 9日朝に奈良市の奈良公園で、ナチュラルホルンの音色でシカを誘う恒例の「鹿寄せ」が始まった。これは奈良市と市観光協会が企画する「奈良大和路キャンペーン」の一環である。奈良のシカ愛護会の職員である中川槙一郎さん(23)が、ホルンでベートーヴェンの「田園」の一節を演奏すると、林の奥などからシカの群れが現れ、用意されたドングリをほおばった。初日は150人以上の観光客らが写真撮影をしたり、鹿せんべいをあげたりして楽しんだ。このパフォーマンスは毎朝午前10時から3月13日まで行われる。

(2019/2/10 産経新聞 より)

 

 

【対策】シカ捕獲 ドローンで一目/高知

 高知県安芸市の山林で、安芸森林管理署安芸・入河内森林事務所の職員がドローンを飛行させ、シカがかかっているか確認する。シカなどが仕掛けられたくくりワナにかかると、ロープが引っ張られて、近くに設置された発信機が電波を発信し、ドローンの中継機が電波をキャッチして経由し、職員の手元にある受信機のタブレット端末に知らせる仕組み。これは同管理局が実証実験を行っている「シカわな捕獲通知システム」の一つで、県工業技術センターが開発した。ドローンも含めて費用は15万円。昨年9月から、安芸市の国有林に10基のくくりワナを設置し、シカ9頭を捕獲。同事務所の担当者は、「数時間かかった見回りが10分足らずで確認できるため、正式導入が待ち遠しい」と話す。森林率が84%と全国一の高知県にはニホンジカが7万7千頭生息しており、国有林の被害額(2012年~16年)は約2,500万円。同管理局は今後県内の森林組合へドローンの貸し出しや共同利用なども考えており、全国的に広げていきたいと考えている。

(2019/2/11 読売新聞 より)

 

 

【被害】奈良公園のシカによるけが人過去最多 中国では女優らの「シカせんべい口移し」動画が話題に/奈良

 中国版ツイッター・ウェイボーで、複数のアカウントが「奈良公園のシカに注意」との投稿を行い話題になっている。女優のトン・ヤオは、ウェイボー上でシカせんべいをポケットに入れない方がいいなど注意書きを投稿し、その上で「こういう方法なら大丈夫かも」とシカせんべいを口にくわえてシカに与えている動画を公開。ネットユーザーからは「かわいい」「シカがうらやましい」「動物園の園長みたい」などと反応。また、中国の人気歌手グループTFBOYSのワン・ジュンカイもシカせんべいを口移しでシカに与える動画を投稿。NHKは6日付けで「奈良公園でシカによってけがをした人が今年度すでに209人に上り、大けがをした8人のうち5人が外国人観光客だった」と伝えた。この情報も中国で話題となっている。

(2019/2/11 Record China より)

 

 

【体験】ねいの里で自然体験会 ニホンジカに注意を/富山

 自然博物園ねいの里で、野生動物と人の関わりについて考えるイベントが開催され、家族連れなど約60人が参加した。イベントでは、博物園の中でニホンジカのはく製を見せながら職員が体の構造を説明。そのあと、今月8日に狩猟により捕獲されたニホンジカ(体長1m30㎝)の解剖が行われた。11日には、イベントの最後にニホンジカの肉が入ったカレーうどんが配られ、子供たちは初めての食感を楽しんだ。近年、県内ではサルやイノシシ、クマによる農作物被害が増加しているが、専門家によると今後はニホンジカによる被害が懸念されるという。ねいの里によると、県内のニホンジカの捕獲頭数は、9年前は4頭だったのに対し、3年前は122頭、2年前は155頭と増加傾向にある。ねいの里では、今後もニホンジカの分布範囲の把握や生態調査を行い、早めの対策がとれるよう、普及啓発活動を続けていきたいと話した。

(2019/2/12 YAHOO!ニュース より)

 

 

【対策】シカの森林食害防ごう 効率的捕獲へ官民協定/宮崎

 宮崎北部森林管理署と日向市、同市東郷町の有害鳥獣捕獲班は、シカによる森林の食害を防ぐため、シカ被害対策に乗り出した。捕獲班が国有林に入る際の手続きが不要になり、同署が捕獲に使用するくくりワナを無償で貸与する協定を締結した。

(2019/2/12 宮崎日日新聞 より)

 

 

【利用】かむほど風味じわり 鹿肉ジャーキー(えびの市鹿協会)/宮崎

 害獣であるシカの肉を有効活用し、新たな特産品として売り込むため、えびの市の鹿協会が「鹿肉ジャーキー」を開発。同協会はこれまで、市の猟友会が捕獲したシカでバッグや名刺入れ、財布といった革製品を手掛けてきた。今回、皮以外の食肉部分も活用するため加工食品の開発に着手した。手軽に食べられるようにして認知度を上げようとジャーキーを考案し、2017年8月から販売を開始。道の駅「えびの」などで、1袋30g入り680円で販売している。

(2019/2/12 宮崎日日新聞 より)

 

 

【利用】イオン北海道で「シカのチタタプの豆乳スープ」商品化 女子大生が考案/北海道

 2月13日からイオン北海道(札幌市白石区本通21)が、道内のイオン、イオンスーパーセンター40店舗で、「鹿肉団子のチタタプ豆乳スープ」の販売を開始。昨年8月に、センチュリーロイヤルホテル(中央区)と北海道栄養士会(同)が開催した「みらいの食べる北海道スープレシピコンクール」で、最優秀賞に選ばれた同スープをイオン北海道が商品化。同社は今回初めてシカ肉を使った総菜を製造・販売する。レシピは釧路短期大学生活化学科の学生小椋彩花さんが、アイヌ民族の料理である「チタタプ」をヒントにして考案した。みそと豆乳入りのスープに、シカ肉のひき肉とみじん切りのゴボウ、ギョウジャニンニクパウダーで作った肉団子をメインの具にして、大根、青梗菜、人参で彩った。コンクール受賞後に小椋さんと短大の教職員らで試作・試食を重ね、約3カ月かけて商品化にこぎ着けた。同コンクール実行委員長の桶川昌幸さんは「今回の販売を通じて、シカ肉の消費拡大にもつながればいいな」と話した。価格は537円で、今月17日まで数量限定で販売される。

(2019/2/13 札幌経済新聞 より)

 

 

【利用】神戸・生田神社で「文鹿祭」鹿革製品の普及目指す/兵庫

 26日に神戸・三宮の生田神社で、兵庫県シカ・イノシシ丸ごと一頭活用コンソーシアムが主催するイベント「文鹿祭(ぶんかさい)」が開催される。地元でセレクトショップを運営するメリケンヘッドクォーターズ(入舩郁也社長)が協力している。同イベントの目的は、地域資源として野生のニホンジカを活用した料理や食品、鹿革製品を普及すること。入場料は無料で、穴粟市や養父市、朝来市などの地域特産物も出品される。また、生田会館でジビエ肉やペットフード、鹿革製品の商談会も開かれる。「有識者から一般市民を含め、多くの人たちが楽しんで気軽に交流することで、地域創生と自然環境問題の解決につなげたい」としている。

(2019/2/13 modelpress より)

 

 

【被害】農林業などへの影響懸念・急増する「ニホンジカ」の管理計画の方針示す/山形

 山形県は農林業などへの影響が懸念されるニホンジカについて、「生息密度を1㎢あたり1~2頭に抑える」などとする管理計画の方針を示した。県森林研究研修センターによると、県内のニホンジカは大正時代以降、長く絶滅したとされていたが、2009年に大石田町で確認されて以降、目撃件数は増加し昨年は103件で、5頭が捕獲された。最初の目撃から10年が経過し、目撃情報も増加していることから、個体数自体が増加していると考えられるため、県は個体数調整をする「管理計画」について、当初予定していた2021年度から20年度中に前倒して策定することを決めた。14日に生息密度の数値目標などが盛り込まれた骨子案を、有識者などを集めた会議で初めて示した。

(2019/2/14 FNNPRIME より)

 

 

【利用】駆除シカ活用、猟師手作り「角」工芸品が人気/滋賀

 滋賀県長浜市西浅井町塩津浜の道の駅「塩津海道 あぢかまの里」で、同市北部の山中で駆除されたシカの角を活用して作ったキーホルダーや帽子掛けなどの工芸品が販売されている。県猟友会に所属している同市の桐畑清太郎さん(64)が自宅の工房で約3年前から手作りしており、「角を触ってシカの命を感じてほしい」と思いを込めた。キーホルダーは角をのこぎりで長さ10cmほどに切り、やすりで磨いて滑らかな手触りにしている。帽子掛けは高さ約50cmで、角を木の台座に固定したものである。余った端材は犬にかませて遊ばせる「ペット用おもちゃ」にした。2年ほど前から、道の駅駅長の浅い正彦さん(67)に勧められて売り出したところ、「珍しい」と観光客らから人気。工芸品は1,000円~1,500円で販売している。

(2019/2/18 京都新聞 より)

 

 

【利用】サムライ6号ファンドは34.5億円、ペット用ジビエ肉とバーチャルアドレスに投資

 2月21日にサムライインキュベートは、同社運営のファンド「Samurai Incubate Fund 6号投資事業有限責任組合」で、当初目標だった30億円を超える34.5億円の組成が完了したことを発表。6号ファンドはすでに始まっており、国内ではペット用国産ジビエ定期便サービス「Forema」に出資している。ペット用のジビエ食材を国産かつ人間と同じ衛生基準で処理しているのが特徴で、1カ月限定のお試し便は、税別月額980円+送料950円、内容量500g。定期便はジビエ肉1.8~2kgのセットで、税別月額4,360円+950円。定期便の内容は月替わりで、鹿肉部位混合切り落とし500g、猪肉混合切り落とし250g、猪ミンチ250g、鹿ハツ350gなどが、それぞれパック詰めされて冷凍状態で届けられる。送料は北海道と沖縄のみ別途500円追加。ペットの健康維持に役立てること、ジビエ肉の販売ルートを確立し駆除され廃棄される野生動物を商品として流通させることを目指す。

(2019/2/21 YAHOO!ニュース より)

 

 

【対策】高い技術持つシカ狩猟者、県が育成へ 「スレジカ」の増加に対応/長野

 ニホンジカの捕獲頭数を増やすため、県林務部は県内の狩猟免許所持者からの公募で高い技術を持つ狩猟者の育成に乗り出した。2019年~22年度の4年間で計15人を育成する予定で、警戒心が強く人を避ける「スレジカ」の増加や生息域の拡大、狩猟者の高齢化などに歯止めをかけ、農林業被害を減らすことを目指す。育成内容は、プロのハンターに足跡を追いかけて銃で仕留める「しのび猟」を2年かけて学んでもらうというもの。また、くくりワナが冬場に凍結して誤作動することを防ぐ新技術も学ぶ。高度な技術を習得した狩猟者には、標高の高い地域や生息数が少なく捕獲が難しい地域での狩猟を促すとともに、地元猟友会の技術講習会で講師役を務めるなど、高度な技術の普及にも貢献してもらう。県の特定鳥獣保護管理計画は、ニホンジカの年間捕獲目標を15年度以降4万頭に設定しているが、実際の捕獲実績は15年度が3万1,885頭、16年度が2万5,733頭、17年度が2万6,250頭で、目標を大きく下回っている。県鳥獣対策・ジビエ振興室は「ニホンジカを適正な生息密度に戻し、農林業被害や自然環境への影響を軽減したい」と話している。

(2019/2/21 信濃毎日新聞 より)

 

 

【その他】「ゾンビ鹿」の肉を食べると人はいったいどうなるのか?/北アメリカ

 北米を中心に、シカ科の動物を「CWD(慢性消耗病)」というプリオン病が襲っている。CWDは「狂鹿病」、「ゾンビ鹿病」などと呼ばれることがあり、感染するとまず、歩き方に変化が現れ、周囲に無関心になり孤立し、体重が減少。体が震えたり、同じ場所を歩き回ったり、神経過敏になったりという症状も見られる。また唾液の量や歯ぎしりの回数、飲水量、排尿回数が増加し、最後は増加した唾液を原因とした誤嚥性肺炎や飢えにより死亡する。初めてCWDが報告されたのは1967年、コロラド州の収容施設にいたミュールジカの事例。2019年1月までにアメリカでは24州・251郡で感染例が確認されている。人への感染の可能性についての事例は、2005年に発生したニューヨーク州オネイダ郡の消防隊が企画した宴会で出された鹿肉が、後日の調査でCWDに感染した肉だったと判明した出来事。オネイダ郡CWD監視プロジェクトでは、肉を食べた人のうち81人の協力を得て、2005年から2011年の6年間、追跡調査をした。その結果、健康状態の著しい変化を挙げた人はいなかった。しかし、カルガリー大学アルバータ・プリオン調査研究所の資金提供を受けて2009年から行われている「CWD感染の可能性」の研究において、感染したオジロジカの肉を3年間に渡って与えられたマカク5頭のうち、3頭が陽性となったため、鹿と比べて人間に近い霊長類は感染することが分かっている。そのため、将来的に人間が感染する可能性は十分にあると指摘されている。

(2019/2/22 GIGAZINE より)

 

 

【利用】鹿もつ鍋「絶品」 静岡・梅ヶ島で楽しむ会、オクシズの味を堪能

 24日に静岡市葵区梅ヶ島の市営「黄金の湯」で、捕獲された地元のシカを味わう「鹿もつ鍋を楽しむ会」が開かれた。同市中山間地域「オクシズ」のジビエ料理に、市内外からの観光客が舌鼓を打った。このイベントは地元猟友会の協力で2年前から始まり、今年に捕獲されたシカのホルモンや肉、大根や白菜、こんにゃくなどの具を大なべに入れてみそで煮込んだものを提供。鹿肉の串焼きや地元産のお茶などのグルメも提供された。

(2019/2/25 静岡新聞 より)