全日本鹿協会 Japan Deer Society

鹿ニュース(2019年3月26日~4月9日)

【被害】幼稚園にシカが突進/さいたま市

3月23日の午後2時過ぎにさいたま市内にある幼稚園の防犯カメラが捕らえた映像には、突如、幼稚園の入り口に突進してくる動物の姿が映っていた。その後、画面奥の駐車場の方へと走り去る動物、スローでもう一度よく見てみると、鹿のように見える。幼稚園の出入り口のガラスにはひびが入り修理が必要になったが、当時、休みで園児はおらず、けが人もいなかったという。警察によると付近では数件、鹿の目撃情報が寄せられているという。(2019/3/27 日テレニュース24より)

 

 

【対策】全国初のハンター育成施設 兵庫県が22年開設へ

兵庫県は野生動物の駆除を強化するため、狩猟者の育成拠点を三木市内に整備する。訓練場のほか、基礎知識を学ぶ研修施設を設け、2022年5月の開設を目指す。県によると、実技と研修の両方を備えた養成施設は全国で初めてという。「県狩猟者育成センター(仮称)」。総事業費の見込みは約25億円。新センターは、同市吉川町福井、上荒川にまたがる県有林約75ヘクタールを活用。散弾銃やライフル銃の六つの射撃場と箱わななどの設置訓練場、研修棟、模擬銃による狩猟体験設備などを備える。(2019/3/27 神戸新聞より)

 

 

【対策】線路シカよけ、ハチの羽音「効果バツグン」 JRで実験

JR釜石線や山田線で悩みのタネなのが、シカとの衝突だ。JR東日本と広島県の養蜂業「はなはな」が協力し、ハチの羽音を使った実証実験を行ったところ、効果はバツグンだった。同社は養蜂で得た経験から、野生動物がスズメバチを恐れる習性を生かした装置を開発。複数種のハチの羽音や体臭を、配管を通じて害獣を退けたい範囲に送り出す。昨年12月から実証実験をスタート。配管を線路脇に設置し、2メートル間隔に開けた穴からスズメバチなどの羽音を聞かせた。すると、3月までに実験区間でのシカとの衝突事故はゼロに。「はなはな」の社長によると、2月には実験前にあったシカの足跡がなくなり、近所の住民からも「姿を見なくなった」と言われたという。配管は地中に埋め込むこともでき、臭いも拡散すればより大きい効果が期待できる。イノシシ、ツキノワグマよけにも一定の効果があるという。JR側は今回の結果を受け、本格導入するかどうか検討する。(2019/3/28 朝日新聞デジタルより)

 

 

【利用】子どもと若者「食」で交流 シカやイノシシ肉で料理教室/長野

飯田市南信濃公民館主催の「春休み連続子ども講座」が3月26日、南信濃地域交流センターで開かれた。猟師や調理師免許を持つ若者らが講師を務め、地元の小中学生35人がシカやイノシシの肉を使ったドライカレー作りに挑戦した。子どもの長期休みの受け皿として公民館が企画。講師のひとりはIターンで移住後、狩猟の免許を取得し飯伊連合猟友会南信濃支部に所属。この日も自身で捕らえたシカとイノシシの肉を食材として提供し、すじが多く食用は毛嫌いされる前足部分をミンチにしてカレーの具材として有効活用した。子どもたちも野菜を切ったり、目玉焼きを作ってカレーの上に乗せたりした。(2019/3/28 南信州新聞より)

 

 

【利用】道の駅名田庄でシカの「角」人気 売り上げ年間100本/福井

「道の駅名田庄」では、シカの角が年間100本も売れるという。価格は一本二千円。二本セットで売られているものはすべて同じ一頭から取れた一対のもので、四千円する。長さ十五センチに切った、お手軽なサイズ感のものもあり、これは二本入り千円。お客の主な用途は二つで、「刀置き」と「犬のおもちゃ」。角を卸しているのは、若狭町の嶺南地域有害鳥獣処理施設を管理する建築会社。角は駆除されたシカのもの。自然に抜け落ちるものを拾っていては、シンメトリーになる一対の角を採取するのは困難。一対でなければ、刀を水平にめでることはかなわないからだ。犬のおもちゃとしては、テレビの情報番組で火が付いたため昨年から短くカットしたものを売るようにした。断面からはほのかに骨髄の臭いが漂う。外で飼われている犬には好評なよう。非常に硬いので、ほかの噛むおもちゃやおやつと比べて、断然減りが遅いとのこと。(2019/3/29 中日新聞より)

 

 

【利用】ジビエ料理味見いかが 京都・南山城で催し

 京都府南山城村で取れたイノシシとシカを使ったジビエ料理を振る舞うイベントが3月30日に、同村の道の駅「お茶の京都 みなみやましろ村」で開かれた。村と府山城広域振興局が初めて開く。山城地域でのジビエ料理普及の可能性を探ろうと企画。村猟友会員が捕獲したイノシシとシカを村の女性グループが調理し、しし汁とシカ肉のミートソースを約500人に無料で振る舞った。同振興局は客の反応を確かめ、将来的に野生動物の解体施設を山城地域に設けるかどうか検討するとしている。(2019/3/29 京都新聞より)

 

 

【対策】ジビエ加工センター完成/長野

 長野市ジビエ加工センターが3月28日、完成した。4月から運営を開始し、年間約1000頭の食肉処理を目標にする。センターは、農林水産省のジビエ利用モデル地区に選定されたことを受けて整備。解体室、熟成室、冷凍室などを備えている。迅速な解体、処理が、食用としての肉の良しあしにつながることなどから、捕獲数が多い場所にセンターを建設した。(2019/3/30 読売新聞より)

 

 

【利用】「こんパスタ」って何?その材料は/滋賀

 滋賀県東近江市の飲食店5店舗は、同市永源寺地区の特産品、永源寺こんにゃくを麺としてパスタ料理に使う取り組み「永源寺こんパスタ」を始める。地元産のシカ肉や野菜なども使い、地元食材の魅力発信につなげる。市観光協会が地域の伝統食材を使って観光推進につなげようと、永源寺地区と八日市地区の各飲食店や、永源寺こんにゃくの生産者にメニュー開発を依頼した。パスタ料理は店舗で異なる5種類。どの料理にも永源寺こんにゃく以外の地元食材が使用され、ボロネーゼのミートソースには永源寺地区で捕獲されたシカの肉が使われ、冷製パスタには地元産トマトが入っている。(2019/3/30 京都新聞より)

 

 

【その他】ケラマブルーの島で、ネコ・シカ・人に出会う旅/阿嘉島

沖縄県の慶良間諸島で、可愛いネコとシカがいて、のんびりした島んちゅが暮らす、美しい海に囲まれた阿嘉島を旅しました。集落の小径でケラマジカに遭遇。私が追いかけるのを敏感に察知して、やや小走りで先をいくケラマジカたちに悪い気がして、ネコたちがたくさんいる民宿へ、顔を出しにいきました。民宿のおじさんが、「そこにシカいるでしょ。葉っぱあげたら食べるよ」と言って、お庭から枝ごと切って葉っぱを持ってきました。そして、当たり前のようにして、シカに葉っぱを食べさせるのです。ネコたちと同じように、シカまで懐くとは。他の島だったら絶対に撮ることのできない、ネコとシカのコラボショットを撮れて、大満足!(2019/4/1 デジカメwatchより)

 

 

【利用】ジビエマップを作製 県内26店舗の情報掲載

山口県は、ジビエ料理を提供する販売店マップを作った。道の駅や高速のサービスエリア、精肉店など県内の26店舗の情報を掲載。店舗の場所を記した地図や、ソーセージ、燻製といった取扱商品の写真もある。いずれの店舗も食品衛生法で許可された処理施設で作られた精肉や加工品を販売している。ジビエを使った家庭料理のメニューも紹介している。マップは新聞とほぼ同じ大きさで、A4の半分程度に折りたためる。掲載店舗で入手できるほか、県のHPでもダウンロード出来る。(2019/4/1 山口新聞より)

 

 

【利用】調布・つつじヶ丘の居酒屋で「ヤクシカ」料理

居酒屋「やまだや」が現在、ヤクシカを使った料理を提供し、連日好評を得ている。店主の山田さんの父が1969年に大手チェーンの居酒屋を創業し、2006年に現屋号に改め、今年で通算50周年となる同店。山田さん夫妻が、豊富なメニューを手頃な価格で提供することをモットーに営業を続けている。屋久島の森には人と同じくらいの数の猿と鹿が住むと言われ、時には鹿の肉を人が生きる糧として食べながら共生してきたが、近年は害獣として捕獲・駆除の対象になった。島内には解体処理施設がなく多くは廃棄していたが、ヤクシカのおいしさを島内外に伝え、島の新しい食材として普及させようと2014年にヤクシカ専門の解体精肉所「ヤクニク屋」がオープンし販売を開始。小型で捕獲難易度も高いため希少で他の鹿肉に比べて価格が高く、料理を提供しているのは島内を中心に数十軒、都内では同店を含め現在4店舗のみ。(2019/4/1 調布経済新聞より)

 

 

【利用】指輪の材料は「野生動物」 愛知の工房、口コミでじわり

 ジビエ料理に広く利用されるようになってきた野生の鹿とイノシシ。その骨や角を使って工芸品を作る男性が愛知県豊田市にいる。約3年にわたる試行錯誤を経て、4月から本格的に販売を始めた。豊田市の足助地区。3棟の手作りの小屋が竹尾博史さんの工房「三州しし森社中」だ。一角のギャラリーに並ぶアクセサリー類は、鹿の角とイノシシの牙が材料。指輪、ネックレス、ピアス、キーホルダー、ブレスレットなどがあり、値段は税込みで1,900円から5,000円だ。鹿の角からは、燭台やシャンデリアも作った。(2019/4/2 朝日新聞デジタルより)

 

 

【対策】信州富士見高原ファームをジビエ認証施設に

3月29日、農林水産省は、国産ジビエ認証制度に係る認証機関である日本ジビエ振興協会が、「国産ジビエ認証施設(第3号)」の食肉処理施設として「信州富士見高原ファーム」を、同日付で認証したことを発表した。農林水産省では、ジビエに関する衛生管理基準およびカットチャートによる流通規格の遵守、適切なラベル表示によるトレーサビリティの確保等に適切に取り組む食肉処理施設の認証を行う「国産ジビエ認証制度」を30年5月18日に制定し、より安全なジビエの提供と消費者のジビエに対する安心の確保を図る制度を運用している。今回、認証された信州富士見高原ファームは、同制度に規定する全ての要件を満たすと認められたため認証された。同ファームは、長野県諏訪郡富士見町で年間259頭のシカを処理し、長野県内外のレストラン、JA全農、イオングループ、JR東日本グループに精肉等として供給している。長野県「信州ジビエ衛生管理ガイドライン」に基づき徹底した品質・衛生管理を行い、「信州ジビエ」のブランド化と一般消費者へのジビエ普及に貢献している。(2019/4/2 農業協同組合新聞より)

 

 

【その他】レトルトカレー「大馬鹿ヤローカレー」

大馬鹿ヤローカレーは、馬肉と鹿肉をじっくり煮込んだカレー。購入価格は548円。「思わず大馬鹿ヤロー!! と叫びたくなる」激辛カレーといいます。果たして。まろやかな遊びのある辛さ。甘みすら感じます。あとからじわじわくるタイプの辛さですが、その中にうまみもあるので、おいしく完食できました。とはいえ、一般的な辛口カレーよりは数段辛いかと。ちなみに馬肉も鹿肉もケモノ臭は全然ありませんでした。(2019/4/3 えん食べより)

 

 

【対策】リアルなかかし3体展示 浜松・天竜区観光協事務所

 浜松市天竜区の区観光協会事務所で、体形や服装が人間そっくりのリアルなかかし作品3体が展示され、来場者の注目を集めている。5月6日まで。かかしは身長150センチ程度。放置竹林で伐採した竹と針金で作った骨格に新聞紙や包装資材で肉付けし、中年男性や高齢女性の体格を再現。古着を着せて仕上げた。製作者は畑の作物を食い荒らすシカ対策でかかしを作り始め今年3月までに12体を作成。すぐに慣れるシカをだまそうと工夫を重ねるうちに完成度が高まった。(2019/4/3 静岡新聞より)

 

 

【利用】松野のシカ革でトートバッグ 県内の事業者が協力/愛媛

捕獲処分されているニホンジカの皮を有効活用しようと、愛媛県内の事業者がシカ革を使ったトートバッグを製作した。県の「鳥獣害防止人材育成総合支援事業」の一環。当面は受注販売となる予定で、3月には県庁でサンプル品が公開された。皮を提供したのは、松野町で有害獣の精肉・販売を手がけるNPO法人「森の息吹」。施設長によると、皮は県外のなめし業者に提供したあとはノータッチだった。県からシカの皮の活用を委託されたフードコーディネート会社「フードスタイル」の社長は昨年、同施設長からこの話を聞き、シカ革バッグを作ることで有効活用しようと考えたという。製作にあたったのは、砥部町のカバン職人の門田さん。有名海外ブランドのバッグ製作を手がけた経験もある。地産地消で、理にかなった産業になる可能性が高いと手応えを感じている。販売は松山市のセレクトショップ「Croix(クロワ)」が担う。運営会社の柴田哲志社長は「ウェブでも売ることができたら」と話す。(2019/4/3 朝日新聞デジタルより)

 

 

【その他】シカの胃から3キロの「塊」捨てられたポリ袋か/奈良

奈良のシカ1頭が死に、胃の中からポリ袋とみられる異物3・2キロが見つかった。捨てられたごみを誤って食べたとみて、奈良の鹿愛護会が詳しい死因を調べている。愛護会によると、シカはメスで推定17歳。3月23日、「東大寺の近くで立てないシカがいる」と通行人から愛護会に連絡があり、職員が保護した。23日はえさや水をとっていたが、24日朝に死んだ。27日、シカを解剖したところ異物が見つかった。解剖を担当した獣医師は「これだけの量のごみが出てくることはあまりない。高齢なので老衰の可能性もあるが、袋が胃をふさいでしまって、十分な栄養がとれなかったのではないか」と話す。愛護会は専門機関にシカの内臓の病理検査を依頼し、詳しい死因を調べている。(2019/4/3 朝日新聞デジタル)

 

 

【その他】飼い犬と野生のシカ 深夜に密会/カナダ

オンタリオ州に住むレイチェルさんは、メスのシベリアン・ハスキーであるコーダを飼っている。コーダは普段はレイチェルさんの母親が営む牧場内で過ごしている。ところが12月20日から3日間、家に戻ることなく行方不明となってしまったのだ。レイチェルさんはスノーモービルなどを使ってあちこちを捜索していたが、3日後、コーダーはひょっこりと帰宅した。特にけがもなく、お腹を空かせている様子もない。その後もコーダの無断外出は時々起きたそうだが、伯父の隣人がその謎を解いてくれた。コーダはオスのシカと密会していた!伯父の隣人は、近所に狩猟用の小屋を借りていて、そこの監視カメラにコーダの秘密が映っていたのだ。一緒に眠ったり、じゃれあったり、仲睦まじいことこの上ない姿が記録されていた。2匹は異種にもかかわらず12時間以上寄り添って過ごしていた。レイチェルさんは今後、コーダの脱走を防ぐ方法を考える予定だというが、なんとかこの異種間友情を保てるようなやり方はないか模索中だという。(2019/4/3 BIGLOBEニュースより)

 

 

【利用・対策】鳥獣害対策と障がい者自立支援の連携/群馬

ユネスコエコパークの町みなかみでは、群馬県利根郡産のシカ革を活用したクマ鈴を町立小学校の新入学生全員への入学記念品として配布します。シカ革クマ鈴は、「尾瀬鹿工房」のデザイン/素材提供によりみなかみ町内にある障害福祉サービス事業所「ぴっころ」が製作したもので、地域の若年層移住・捕獲した野生鳥獣の利活用・障がい者の自立支援にもつながる県内初めての取り組みとなります。大切にまもられてきた自然環境に感謝しながら、自然と人間が共生する持続可能なまちづくりを、未来を担う子どもたちに伝えるための記念品です。(2019/4/4 Value Press!より)

 

 

【対策】富士通がジビエ管理システム、長野市で稼働

富士通は4月4日、ジビエを管理するITシステムを構築し、長野市が1日に開設したジビエの処理加工施設「長野市ジビエ加工センター」で稼働したと発表した。ジビエの個体ごとに番号を割り当て、品種や捕獲場所、解体日などの情報を登録。センターへの搬入、加工、包装、販売までのトレーサビリティー情報を一元管理し、安全・安心なジビエの供給に役立つという。システムは安全なジビエを普及させる目的で農林水産省が策定した「国産ジビエ認証制度」や、長野県などが同年に開始した「信州産シカ肉認証制度」に準拠する。出荷商品に貼るラベルにQRコードを記載する機能を備え、消費者がスマートフォンのアプリなどでコードを読み取ると、トレーサビリティー情報を公開するウェブサイトに接続する仕組み。消費者がジビエの品質情報を手軽に確認できる。(2019/4/4 日本経済新聞より)

 

 

【対策】選択伐採で枯死防ぐ ウバメガシの食害対策

紀州備長炭の原木ウバメガシの萌芽株がシカの食害に遭って枯死する問題で、和歌山県林業試験場は、幹を選抜して伐採する「択伐」で枯死を防げることを突き止めた。ただ、枯死を免れても萌芽が食べられて成長が進まないため、試験場は「今後、被害地域の択伐株の更新技術の開発が必要」と話している。一般的にウバメガシ林は、伐採と萌芽による更新を繰り返しながら循環利用される。しかし、林内すべての木を伐採する「皆伐」の場合、シカの生息密度が高い地域では、萌芽が出ても繰り返し食害を受けて高い確率で株が枯死してしまう。一方、択伐の場合、萌芽が繰り返し食べられても株が枯死することはなかった。(2019/4/4 紀伊民報より)

 

 

【その他】国立大学とJR四国、連携による旅行プランの第2弾を発売/香川

四国の4国立大学(香川大学・徳島大学・高知大学・愛媛大学)と四国旅客鉄道(株)は4月5日、両者連携による旅行プランの第2弾を発売する。両者は2017年9月、四国の地域活性化を目的に、地域振興・観光振興・人材育成について連携協定を締結、地域に人を呼ぶ旅行プランの企画を進めてきた。第2弾で発売する旅行プランは、銅賞を受賞した徳島大学の「にし阿波日帰り鍛冶体験ツアー KAJIROMAN」(設定日:6月8日)・「シカを食べ尽くす エゾシカ・ホンシュウシカ・キュウシュウシカを食べ比べてみよう ジビエツアー」(設定日:6月1日)、高知大学の「後免で伝える『ありがとう』の旅 チームごめん」(設定日:5月12日)・「すさきの魅力ちょい体験 チーム須崎」(設定日:5月25日)などがある。(2019/4/5 遊都総研より)

 

 

【対策】「ひたジビエ」販売2倍増 推進協議会設立/大分

日田市上津江町の施設で加工した野生獣肉「ひたジビエ」の出荷が好調だ。2016年に市や猟友会関係者でつくる協議会を設立して以降、販路を広げ、17年度の販売量は2倍に増加。高い技術による丁寧な処理で味も評価が高い。市は12年、イノシシとシカの解体、精肉加工、販売ができる県内唯一の公設民営の獣肉処理施設を上津江町に開設した。さらに商品開発や販売体制構築を目的に、16年10月「日田市ジビエ推進協議会」を設立。新メニューの開発や試食会開催に取り組み、17年度は学校給食での利用も始めた。PRにも力を入れ販路拡大を図る。「ラブエフエム国際放送」に委託し、同市の飲食店による期間限定メニューの開発・提供や、料理人を対象に日田市のジビエ関係施設を訪ねてもらうツアーを実施した。その結果、17年度の販売量は倍増、市外では福岡県を中心に3倍以上に伸びた。ひたジビエは岐阜県の里山保全組織「猪鹿庁」主催で、全国各地のイノシシ肉がうまさを競う「日本猪祭り」で、17年、18年続けて2位に入った。協議会は市民にもっと知ってもらうため2月下旬、同市石井町の里山カフェで食事会を開いた。硬くて食べにくい筋や薄膜を丁寧に取り除く処理技術も好評だ。飲食店の要望に合わせて加工方法を変える。消費者の衛生意識の高まりにも配慮を怠らない。現在は県の衛生基準で処理しているが、今後は農林水産省の「国産ジビエ認証制度」の認証取得や、食品衛生管理の国際基準「HACCP」の導入も視野に入れているという。(2019/4/6 西日本新聞より)

 

 

【その他】遠野なぎこ、奈良の鹿の死で観光客のマナーに苦言

女優の遠野なぎこが、国の天然記念物に指定されている奈良の鹿1頭が死に、胃の中からポリ袋とみられる異物3・2キロが見つかった問題で、現地を訪れる観光客のマナーに言及した。遠野は6日更新のブログで、亡くなった鹿の話題に触れ「完全に、人間のせいじゃん。おそらく、観光客のせいだろうね。本当にマナーが悪過ぎるんだよ」と指摘。「会いに行きたいなら…旅の思い出を作りたいなら…子どもに見せてあげたいなら…事前に、きちんと注意点等を調べて行くべき。動物に対して、きちんと敬意を払うべき。シカに向かって来られて、無責任に『キャーキャーッ』はしゃいでんじゃないよ。どうしてそうなったのか、一度は考えてみなさいよ。乱暴な接し方をしたり、物を捨てたり…。オモチャじゃないんだよ、シカは。私達と同じように、生きているんだよ。これは、絶対だよ。全て、尊い“いのち”なんだからさ…」と訴えた。(2019/4/7 日刊スポーツより)

 

 

【対策】暖冬後の鳥獣害対策/福井

今冬の県内は雪がほとんど降らなかった。近年まれに見る異常なほどの暖冬である。こうした状況を受け、農作業シーズンを迎えた地域住民から「イノシシやシカの被害が一段と増えるのでは…」と心配の声が高まっている。イノシシの子どもが無事に越冬し個体数が多くなっていないか。被害も例年以上に拡大し、対策に苦しめられるのではないか―。現に、早くからイノシシが柵の中に入り込み、あぜ際や土手を掘り起こしている。また夜間にシカが飛び出し自動車と衝突した事例もあるからだ。イノシシは今も全県的に出没しているが、かつて嶺南で活発だったシカは近ごろ丹南地区で猛威を振るい、次第に坂井地区などに北上している。このためシカ対応が遅れているところも多い。県は骨格予算である新年度当初予算にほぼこれまで通り5億4千万円の対策費を計上。侵入防止柵の補助のほか、ICTの活用促進、狩猟者養成など体制強化に注力する。自治体でも本年度、あわら市と越前市が「鳥獣害対策室」を新設。特にあわら市は国の交付金を活用し、動物が渡りにくいグレーチング付きU字溝を県内で初めて敷設する予定だ。集落中心だった従来の取り組みを、隣接の集落間や地域内、あるいは市町同士で連携する広域的なものとすることも、今後の課題となりそうだ。(2019/4/7 福井新聞より)

 

 

【対策】減るライチョウ、手を打って 信大の中村名誉教授講演/長野

 絶滅が危ぶまれている国特別天然記念物のニホンライチョウを守る方策を考える講演会が、松本市中央のMウイングで開かれた。県内外の高山で保護に取り組む信州大の中村浩志名誉教授が講師で、登山ガイドや山小屋関係者、登山愛好家など市内外の119人が耳を傾けた。松本市のNPO法人・信州まつもと山岳ガイド協会やまたみが主催。ライチョウの現状を山岳関係者に知ってもらい、保護の機運を盛り上げようと開いた。この日は、ライチョウが国内では北、中央、南アルプスなど、標高,2,200メートル以上の高山にしか生息できないことや、1985年時点で3,000羽ほどいたのが、現在は約1,700羽に激減していることを説明した。減った原因には、人間活動の影響を指摘。登山者の捨てるごみを目当てに、高山に進出したニホンザルやハシブトガラスにひなや卵が捕食されていることや、地球温暖化による低山性の植物の進出、シカなどによる食害で、エサとなる高山植物が失われつつあることなどを挙げた。その上で、高山でサルを見つけたら追い払うことや、高山植物の保全、ライチョウを見つけた際に写真を撮って環境省に提供することなどを呼び掛けた。(2019/4/9 中日新聞より)