全日本鹿協会 Japan Deer Society

鹿ニュース(2016年11月21日~12月18日)対策編

鳥獣害防護柵41.6キロへ 過去5年で最長/三重・津市

津市が強化を進める鳥獣害対策で、平成28年度の防護策設置総延長が過去5年間で最長の約41・6キロに達する見通しであることが明らかになった。市長は「対策の効果が上がった」とし、「選挙公約の一つなので、さらに強化していきたい」と述べた。防護柵は通常、高さ約2メートルで、シカ対策の電気柵や、イノシシ対策の強化網などがある。鳥獣害対策の総予算としても、19年度の約1800万円に比べ、28年度は約1億円に強化している。このほか、今年度から25人体制でスタートした市獣害対策相談チームは、空き家や屋根裏に住み着くアライグマを約半年間で51頭捕獲、前年同期比で約4倍の実績をあげた。他にサル、シカの追い払い活動を約80回実施するなど、市民の要望にこたえているという。
(2016/11/26 産経ニュース より)

スマホで“わな”遠隔操作 有害鳥獣、対策着々/静岡

シカやイノシシなど野生鳥獣による農作物被害が深刻化する中、静岡県は伊豆半島と浜松市で新たな対策に乗り出す。伊豆半島南部の賀茂地域では、情報通信技術(ICT)を活用した新しいわなを導入。浜松市北部では侵入防止柵の強化や捕獲技術の習得など、対策の推進役となる専門家を育成する。
県賀茂農林事務所は2017年1~2月、南伊豆町で新しいわなのモデル事業を始める。赤外線センサーとカメラを設置した囲いわなをスマートフォンで遠隔操作し、シカやイノシシなどを捕まえる。捕獲後は食用の獣肉として利用する計画だ。県は今回のモデル事業の効果を検証し、他地域への普及を検討する。
浜松市でも、県西部農林事務所天竜農林局地域振興課と県西部地域鳥獣被害対策協議会が、本年度から農林業者らを対象に育成事業の実施を決めた。10月末の第1回研修は同市天竜区龍山町白倉沢地区の畑で実施し、農林業者や森林組合員ら約30人が参加。県森林・林業研究センターの職員らの指導で野生鳥獣被害対策の基本知識や生態などを学んだ。(2016/11/26 静岡新聞 より)

シカ事故防止にカメラの目 国道沿い自販機に/奈良

奈良公園一帯に生息する国の天然記念物「奈良のシカ」を守ろうと、近鉄奈良駅近くにカメラが付いた自動販売機が設置され、11月30日から稼働を始めた。その名も「鹿ちゃんカメラ」。シカと車の交通事故などがあった際には、カメラが記録した映像データが保護団体「奈良の鹿愛護会」に提供される仕組みで、事故状況の分析に役立てるという。自販機は交通量の多い国道369号(大宮通り)沿いにあり、鹿ちゃんカメラは前方180度撮影可能で、夜間でも赤外線照射により20~30メートル先まで撮影できるという。撮影した映像は自動販売機管理会社「奈良ベンダー」が管理。発案したのは、愛護会の大川靖則会長。設置は、この場所を管理する不動産会社「大東興産」の協力で実現した。自販機の売り上げの一部は、大東興産と奈良ベンダーから、愛護会に寄付される。(2016/12/1 産経ニュース より)

諏訪産ショウガ ドレッシングに加工

野菜作りが好きな北原さんは長年多種の野菜を作ってきたが、近年、鹿にネギ類以外はほとんど食べられた。ショウガならと思い付いたが、生産者との出会いがないまま手探りの状態で始め、3年間はほとんど収穫が無かった。「信州の土地にショウガは合わない」と農家からも忠告されたが、畑を四分割して連作はしない、柔らかい土作り、散水、水はけなどに注意し今年は32キロを収穫し「豊作」となった。活用を勤務先の企業組合労協ながのの仲間に相談。専門業者に加工してもらい、「諏訪産生姜ドレッシング」が生まれ、同労協が販売を始めた。北原さんは「鹿対策から始めたことが、ショウガのパワーと周囲の人たちによって予想外に進展し、うれしい」と話している。(2016/12/1 長野日報 より)

添田協力隊員に「ハンター」 農林業悩ますシカなど駆除/福岡

添田町に1日、猟銃の免許を持つ地域おこし協力隊員が着任した。神戸市出身の神吉能宜さん(28)で、任務は銃やわなによるシカをはじめとした害獣駆除のほか、防護柵設置や追い払いの指導、被害地域マップの作成、捕獲獣の解体処理や販売、ジビエ料理のための獣肉の安定供給など。同町初の協力隊員でもあり、「町のジビエの振興と害獣駆除に力を尽くしたい」と意気込んでいる。非常勤職員として働き、ひとまずの委嘱期間は来年3月末までだが、最長で19年11月末まで延長される。
(2016/12/3 西日本新聞 より)

市街地のシカが減少 餌やり禁止が効果/広島

厳島神社がある宮島で、市街地に出没するシカの数が減少傾向にあることが市の調査で分かった。市によると、2008年に1日200頭以上が確認されたが、11月下旬の調査では約120頭だった。島全体のシカの数は、過去に捕獲した個体に挿入したマイクロチップの記録や体の模様から約600頭と推定し、この数年で大きな変化はないとみている。シカの餌やり禁止を推進する市は「市街地に餌がないと知り、山で過ごすシカが増えたのだろう。餌やり禁止の効果が表れ始めている」としている。07年、頭数の増加に伴い人への危害も懸念されるとして、桟橋周辺でのシカせんべいの販売を禁止した。翌08年には、有識者や住民で「宮島地域シカ対策協議会」を設立。看板を立て、餌やり禁止とごみの持ち帰りを観光客に呼び掛けている。(2016/12/6 毎日新聞 より)

尾瀬の生態調査 20年ぶり来年5月に着手

尾瀬保護財団などが計画していた尾瀬総合学術調査は来年5月に始まる。平成31年度までの3年間で移入植物やシカの食害状況などを調べる。13日に東京都千代田区の都道府県会館で調査団を発足させた。第4次調査となり、平成6~8年に実施した前回から約20年ぶり。尾瀬ケ原の動植物の生態を広域的に調べるため、カメラや測量計を搭載したドローンを飛行させる。ミズバショウやニッコウキスゲなどの植物の分布状況を画像で確認し、尾瀬保護専門委員による現地調査と合わせながら多様な生物目録を完成させる。ニホンジカによるニッコウキスゲの食害状況なども把握する。撮影した画像などはデータベース化し、インターネットで公開する方針。(2016/12/14 福島民報 より)

隣接県と連携強化 鹿、イノシシ対策 県が素案/岡山

県は、2017年度から5年間の鹿やイノシシによる農作物被害対策を盛り込んだ特定鳥獣管理計画の素案をまとめた。効率的な捕獲のため県内の市町村同士や、鳥取など隣接県との連携を強化。これまで把握できていなかったイノシシの生息数を推定するため、初めて情報収集に乗り出す。来月14日まで県民から素案への意見を募り、今年度中に正式な計画を策定する。計画には、捕獲した鹿やイノシシの肉を食用にしたり、皮革小物を製作・販売したりして活用する方針も盛り込む。(2016/12/15 毎日新聞 より)

シカ 電車衝突ゼロに!線路沿いに超音波、進入阻む

シカと電車との衝突事故が多発する津市の近鉄大阪線で、超音波を流して線路への進入を防ぐ「鹿踏切」を設置した結果、事故がゼロに抑制されたことが16日、分かった。予想以上の効果に、近鉄は来年3月に奈良県内の路線でも設置を行う方針。また、他の鉄道会社からの問い合わせが殺到し、試験設置を始める会社も出るなど、導入の動きも広がっているという。(2016/12/16 産経WEST より)

シカと人間、共存を考える 日光 ニコニコ本陣でトークイベント

シカと人間の共存などを考える「MOMIJIKA FESTIVAL2016」のトークイベントが18日、今市の道の駅「日光街道ニコニコ本陣」多目的ホールで初めて開かれた。地元猟師や調査研究者ら計5人が、シカの魅力や環境問題、資源としての活用方法などを紹介した。5人は各専門分野の経験などを生かしつつ、生命の尊厳やシカの生態、今後の自然環境への影響などを説明。参加者からは、放射能に伴う食肉の出荷制限に関する質問が相次いだ。(2016/12/19 下野新聞 より)