全日本鹿協会 Japan Deer Society

鹿ニュース(2016年11月14日~11月20日)被害編

10年前の4倍 霧ケ峰のシカ出現状況/長野

諏訪、茅野、下諏訪の3市町にまたがる霧ケ峰で、県環境保全研究所と県霧ケ峰自然保護センターが春と秋に行うシカの出現状況調査(ライトセンサス)で、今秋4回の発見数は計390頭となり、1回平均97・5頭だった。前年に比べると減ったものの、10年前の約4倍と依然として高い水準を維持しており、霧ケ峰自然環境保全協議会は「柵による植物群落や湿原の保全対策を継続していく」としている。今秋の調査は10月31日から11月7日までの間に行った。ここ数年は「一時期より少なくなった」との声もある。霧ケ峰では今年度、樹木保護に用いられるシカ忌避剤をニッコウキスゲに散布し、花芽を守れるかを検証する実験も始まった。(2016/11/15 長野日報 より)

鳥獣捕獲数また最多 県内15年度/徳島

2015年度に徳島県内で捕獲した野生鳥獣は2万3072匹で、過去最多だった14年度を約2400匹上回ったことが、県のまとめで分かった。県生活安全課によると、15年度の捕獲数は10年前に比べ、シカは6倍、イノシシは2倍、サルは7倍に増えている。シカの生息数は11年時点で推定約2万500匹で、8年前より約8千匹増えている。県は15年施行の改正鳥獣保護法を受け、イノシシ、ニホンジカ、ニホンザルを管理が必要な第2種特定鳥獣に指定。各自治体と連携して狩猟期間の延長やわなによる捕獲の推進、若手狩猟者の育成などを進めているが、個体数の減少にはつながっていない。
(2016/11/15 徳島新聞 より)

ツシマウラボシシジミなど33種を希少種に

環境省は17日、絶滅の恐れがあり種の保存法で捕獲や売買が禁止される「国内希少野生動植物種(希少種)」に、日本では長崎県の対馬だけに生息するチョウ「ツシマウラボシシジミ」など33種を追加する方針を決めた。一般からの意見募集を経て来年1月に正式に指定される見込みで、希少種は計208種となる。ツシマウラボシシジミは体長約2センチ。近年、シカが生息地の下草を食い荒らし、絶滅が心配されている。(2016/11/17 読売新聞 より)

急ブレーキで車輪に傷 運休も シカ対策に苦慮 JR北海道

道北でエゾシカ絡みのトラブルによる列車の運休や遅れが相次ぎ、JR北海道が対応に苦慮している。11月上旬には宗谷線で、シカとの衝突回避のための急ブレーキをかけた列車の車輪が破損し、翌日の特急が運休せざるを得なくなった。同社は侵入防止のため線路脇に柵を増設しているが、柵のない場所から入り込むこともあり頭を悩ませている。費用は10キロ当たり1億円程度かかるといい、経営に重い負担になっている。同社によると、運行中に線路や周辺でシカを発見、もしくは衝突したために列車の遅れや運休となった道内の件数は昨年度が前年度比214件増の2417件に上る。
(2016/11/19 北海道新聞 より)

ライチョウ保護に関心を

国の特別天然記念物で、絶滅危惧種のライチョウ保護をテーマにしたシンポジウムが20日、妙高市田口の妙高高原メッセで開かれた。火打山は日本最北限のライチョウの生息地とされており、参加者はその生態を学ぶとともに、市民参加型の保護活動の大切さを確認した。火打山でライチョウの調査を続けている国際自然環境アウトドア専門学校の専任講師長野康之さんは、火打山以外の周辺の山でも目撃情報があることなどから「より広域的な生態調査が必要」と指摘。付近にはシカやイノシシも確認されていて、ライチョウのエサとなる高山植物が脅かされている実態を報告した。(2016/11/21 新潟日報 より)