全日本鹿協会 Japan Deer Society

鹿ニュース(2017年3月20日~4月2日) 利用編

【利用】エゾジカ肉増産へ移動処理車 道が実証実験へ

 北海道は新年度、エゾジカ肉の処理設備を備えた「移動式処理車」を使った食肉加工の実証実験を始める。捕獲後に素早く処理することで、鮮度を保った良質なエゾジカ肉を増産できる仕組みを整え、消費拡大につなげたい考えである。2016年度に釧路管内の厚岸・標茶の両町で行った、狩猟者が捕獲したエゾジカを、回収業者が捕獲した場所まで来て釧路市内の食肉加工施設まで届けるというモデル事業内で、路面状況や天候によって搬送に時間がかかり鮮度が落ちるという課題があった。今回の実証実験ではエゾジカを捕獲後、現地にとどまったまま、保健所から許可を受けた車両の設備で内臓を取り除いた上で、冷蔵して搬送する計画である。(2017/3/21 北海道新聞 より)

 

 

【利用】シカ肉でカレースープ 女将を講師にジビエ教室/京都

 シカ肉を使ったカレースープを作る「ジビエ教室」が、京都府福知山市十三丘の上小田教育集会所22日に開かれた。地元を中心に14人が参加し、講師は精肉・イノシシ肉・シカ肉の卸と小売りの店「浜」の女将、大浜久子さん(69)が務めた。ジビエについて大浜さんは、高たんぱく・低脂肪・低カロリー・ミネラル豊富なヘルシー食材であると説明。カレースープには、三岳山周辺で捕ったシカのスネ肉を、あらかじめ3~4週間熟成させて使った。また、シカ肉入りのサラダも作り、試食した。参加者は「臭みがなくておいしい」などと感想を出し合った。

(2017/3/23 両丹日日新聞 より)

 

 

【利用】最高状態のシカ肉を 猟師が保存機材購入資金募る/兵庫

 兵庫県宝塚市出身で同県養父市に移住して狩猟を営む宇仁菅諭(うにすが・さとし)さん(48)が、シカ肉のより高品質の保存に必要な機材の購入資金を、インターネットを通じたクラウドファンディングで募っている。「やぶ鹿」のブランドで販売を拡大する宇仁菅さんは24歳から狩猟を始め、猟に通っていた養父市で借家を改造して2016年11月に「宝塚ジビエ工房」を開設。背ロースやモモなどのブロック肉は京阪神のレストランに、一般向けのたれ漬け肉はインターネットなどで販売。クラウドファンディングの対象は、肉の洗浄・殺菌に使う電解水の生成装置と急速冷凍庫。200万円以上する購入費のうち、100万円を4月14日までに集める目標。最低3千円から。資金提供者は金額に応じてシカ肉製品、レストランでの特別ディナー、狩猟体験ツアーなどが受けられる。(2017/3/28 神戸新聞 より)

 

 

【利用】ちちぶのじか地域活性化プロジェクト 埼玉県秩父産鹿肉の販売を3月より強化

 ちちぶのじか活性化協議会は、埼玉県秩父産の鹿肉の品質の高さを幅広く知っていただくため、東京都内のフランス料理店を中心に2017年3月より販売を強化していく。販売強化の背景としては、「他の地域とは違うシカ肉を供給しよう」という思いより、猟法から前処理・保管に至るまで徹底的に拘ってきた品質がある。猟法は罠猟に限定し、屠殺後放血し1時間以内に搬入してもらう。臭みの元となる筋膜・脂を丁寧に取り除くため臭みが肉に移らない。また、食肉処理後は出荷する鹿全頭に対して、埼玉県が放射性物質検査にて安全性を確認している。ロース肉は4,500円/kg、モモ肉は3,500円/kgで販売。ちちぶのじかプロジェクトでは、鹿に感謝しながら利用していくことを推進している。(2017/3/28 産経新聞 より)

 

 

【利用】甲州印伝に 農林被害防止で駆除、皮で商品開発へ 県工業技術センターが試作/山梨

県によると、ニホンジカが農林業に及ぼした被害額は年々増加傾向にあり、2015年度は3億6000万円。一方で、駆除したニホンジカのうち利用できたのは2%。県は来年度予算に、捕獲したニホンジカの皮と角を使った商品の開発・研究費として417万円を初めて盛り込んだ。県工業技術センターが先行的に皮の利用法を探っており、15年度から職人や猟師らと印伝の試作を始めた。この事業に参加した甲府市の印伝製造・販売「印傅の山本」社長の山本祐輔さん(34)らは、皮をなめす方法や加工法を工夫し2017年2月、印伝の試作品を完成させた。商品化には材料を安定的な確保や、量産できる体制作りも課題。県は今後3年間、事業費を予算化する方針。(2017/3/30 毎日新聞 より)